日本で受験可能!
ASCPi
http://www.ascp.org
“ASCP”ってご存知ですか? アメリカの臨床検査技師資格を発行している,アメリカで最大の機関です.アメリカでは,日本の臨床検査技師にあたる国家試験がなく,13 州のみが州試験を実施していますが,残りの州では州の試験がない代わりに,政府が認めた団体(ASCP,NCA,AMT,AAB)が行う資格試験が,事実上の臨床検査技師資格(ただし検体検査のみ)になっています.そのうちの資格所有者数も多い ASCP が実施している国際資格が,ASCPiになります.
ASCP は,2007 年よりこの国際資格 ASCPiを設け,ASCP が認めた国からの受験が可能になりました.ASCP と ASCPiの違いは,試験問題にアメリカの法律的内容が出題されるか否かで,その他は同レベルの問題が出されます.試験はもちろん英語ですが,チャレンジしてみてはいかがでしょうか.現在受験可能な資格は,つぎの 4 資格です.
International Medical Technologist,MT(ASCPi)
International Medical Laboratory Technician,MLT(ASCPi)
International Phlebotomy Technician,PBT(ASCPi)
International Technologist in Molecular Pathology,MP(ASCPi)
あまり日本では聞きなれない Phlebotomy Technician(採血技師)もあります.
受験方法など,詳細についても ASCP のサイトに詳しく書かれています.
他の海外ライセンスは?
Board of Registered Polysomnographic Technologists
http://www.brpt.org/
1978 年に設立されたアメリカ睡眠医学会(BRPT).現在,世界中に 5,000 人ほど BRPT 認定の睡眠認定検査技師(RPSGT)がおり,日本にも 50 人余りがいます.
The International Academy of Cytology
http://www.cytology-iac.org/
こちらも,日本で受験可能な国際細胞検査士の資格試験を実施している国際細胞学会のサイトです.
私と同様,英語が苦手な方も多いかもしれませんが,翻訳サイト(http://www.excite.co.jp/world/,http://honyaku.yahoo.co.jp/)を駆使して,皆さん,ぜひ世界に羽ばたく臨床検査技師を目指して下さい!!
(大阪医大病院 中央検査部 井口 健)
http://www3.famille.ne.jp/~kenmie/kensa.html
kns006@poh.osaka-med.ac.jp
(Medical Technology2009年8月号掲載:2009年10月1日) |