血栓・塞栓症の病態・検査・治療
35巻13号 2007年12月20日 p.1494-1498
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概念と病態 | ![]() |
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四肢動脈血栓塞栓症とは,下肢動脈が狭窄性病変部の血栓形成または健常動脈部への塞栓により急激に閉塞し,下肢虚血に陥る疾患である.本疾患における虚血重症度は,閉塞範囲,側副血行路の状態により大きく異なる.
塞栓症と血栓症があり,血栓症では閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans,ASO)を基盤とするが,ときに閉塞性血栓血管炎(thromboangiitis obliterans,TAO:バージャー病),大動脈解離が原因となりうる.塞栓症の原因としては,以前は心房細動による左房内血栓がもっとも多く,心筋梗塞後の壁在血栓,人工弁,心筋症,心室瘤なども含めて,心臓由来の血栓が全体の 80〜90%を占めていた.最近では,血管内治療の施行件数が急激に増加したため,欧米では医原性塞栓症が45%を占めるに至っている.ときに blue toe syndrome,shaggy aorta syndrome,動脈粥腫破綻が原疾患となることがある.……(雑誌本文は続きます) |
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35巻13号 2007年12月20日
月刊(B5判,192頁) 発行時参考価格 4,200円 注文コード:296030 雑誌コード:08608-12 |
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