血栓・塞栓症の病態・検査・治療
35巻13号 2007年12月20日 p.1490-1493
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肺塞栓症の原因 | ![]() |
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肺塞栓症は,肺動脈が深部静脈血栓(DVT)や静脈内の腫瘍栓の飛来により閉塞することから起きる疾病である.肺塞栓症は大きくわけて急性肺塞栓症と慢性肺塞栓症がある.前者は静脈系の血栓や静脈内の腫瘍が心臓に飛来して突然起きるもの,後者は血栓による肺塞栓症が完全に治癒しないで血栓が器質化したり,肺動脈自体が変性することにより肺動脈が狭窄・閉塞することで起きるものである.また,慢性肺塞栓症は慢性肺高血圧症として診断されることも多い.血栓による急性の肺塞栓症は,下肢の DVT が原因の 90%以上を占める.他に,上肢の DVT や頸静脈血栓,腎静脈など腹部臓器静脈の血栓によるものなどがある.肺塞栓症の症状は非特異的で,無症状から意識消失,突然死までさまざまである.……(雑誌本文は続きます)
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35巻13号 2007年12月20日
月刊(B5判,192頁) 発行時参考価格 4,200円 注文コード:296030 雑誌コード:08608-12 |
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