血栓・塞栓症の病態・検査・治療
35巻13号 2007年12月20日 p.1456-1461
![]() |
![]() |
はじめに | ![]() |
![]() |
血栓性素因(thrombophilia)という言葉は,静脈や動脈に血栓を生じやすい傾向をいう.血栓症は,一般に血流,血液凝固・線溶,炎症,動脈硬化,血圧など多くの生物学的要因が関与しているが,血栓性素因という言葉はしばしば静脈血栓症について用いられている.40 歳以下の若年者でも起こる,繰り返し起こる,濃厚な家族歴がある,誘因なく起こる,めずらしい箇所にも起こる,などの特徴がある.日常止血系検査所見はかならずしも指標にならない.動脈血栓症はほとんどの場合,動脈内膜の変性性炎症性疾患を基盤とする動脈硬化が基盤にあり,その血栓性素因としての性格は明らかではない.……(雑誌本文は続きます)
|
![]() |
35巻13号 2007年12月20日
月刊(B5判,192頁) 発行時参考価格 4,200円 注文コード:296030 雑誌コード:08608-12 |
![]() |
|
![]() |