血栓・塞栓症の病態・検査・治療
35巻13号 2007年12月20日 p.1397-1400
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はじめに | ![]() |
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急性期脳梗塞を疑った際には,ほとんどの施設において CT が第一選択の放射線学的検査である.検査の簡単なこと,短時間であること,患者の観察が容易なこと,急性期脳梗塞の患者が搬送される可能性のある施設のほぼすべてで CT が検査可能であること,などの理由があげられる.
わが国でも最近使用が可能となった組織プラスミノゲンアクチベータ(t−PA)製剤の使用にあたっても,単純 CT での梗塞の early sign が 1/3 以下であることが推奨されており,単なる出血の除外のみならず,その所見の重要性が強調されている.一方,脳梗塞と診断しても,それが血栓性梗塞か塞栓性梗塞であるかの識別は,治療上重要である.塞栓症では塞栓源の確認とその治療が不可欠となる. 本稿では,脳梗塞,とくに塞栓性梗塞の初期像(いわゆる early sign),血栓性梗塞と塞栓性梗塞との識別,梗塞の経時変化について概説する.……(雑誌本文は続きます) |
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35巻13号 2007年12月20日
月刊(B5判,192頁) 発行時参考価格 4,200円 注文コード:296030 雑誌コード:08608-12 |
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