血栓・塞栓症の病態・検査・治療
35巻13号 2007年12月20日 p.1326-1336
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止血機構 | ![]() |
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血管と止血(hemostasis),血栓形成
健常な血管内皮細胞は,血液と血管内皮下組織の単なるバリアーではなく,血小板凝集抑制因子,抗凝固因子,線溶因子を産生して積極的に抗血栓性を保っている.この血管内皮細胞が機械的ないし機能的に障害を受けると,止血機構が働く.出血が起こっている損傷部位だけに効果的な止血栓を形成するように止血機序が作動する. 血管損傷部位には,細動脈と毛細血管内皮の収縮,血小板の血管内皮下への粘着に引き続き,血小板同士が凝集(細胞接着)して血小板血栓を形成する.ここまでを一次止血,以降を二次止血とよび,おもに血液凝固と線溶からなる.出血部位周囲の組織内圧の上昇も,部分的ではあるが出血の抑止に働く.……(雑誌本文は続きます) |
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35巻13号 2007年12月20日
月刊(B5判,192頁) 発行時参考価格 4,200円 注文コード:296030 雑誌コード:08608-12 |
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