医歯薬出版のページサイトマップ
臨床栄養   TOP最新号臨増・別冊バックナンバー年間定期購読
ホーム雑誌一覧臨床栄養 > Vol.135 No.7
135巻7号 2019年12月号
特集 135巻7号
糖尿病とがん
−2つの病を管理栄養士としてどう支えるか
特集にあたって
 今回は糖尿病とがん,この2 つの病をもつ患者へのケアについて特集いたします.平成28 年(2016 年)国民健康・栄養調査によると,「糖尿病が強く疑われる者」の割合は12.1%,「糖尿病の可能性を否定できない者」の割合は12.1%であり,糖尿病有病者と糖尿病予備群は,いずれも約1,000万人と推計されています.一方で最新がん統計をみると,2016 年に新たに診断されたがん(全国がん登録)は995,131 例と,多くの方ががんを患 っています.糖尿病は,日本人では大腸がん,肝臓がん,膵臓がんのリスク上昇と関連しており,この2つの病をもって生活していく方々も少なくないと思われます.
 このような背景から,2019 年3 月に札幌で行われた「第38 回食事療法学会」の学術講演にて,今回ご執筆いただきます大橋 健先生(国立がん研究センター中央病院)に「糖尿病とがんの危険な関係〜 2つの病いを支える栄養士の役割とは?〜」という演題でご講演いただき,大変多くの方から「感動した」,「勉強になった」との声をいただきました.そこで,ぜひ,学会に参加できなかった多くの方へ,「糖尿病とがん」の2 つの病をもった患者さんへのさまざまな方々のかかわりを広めたいという経緯で,特集を組むことになりました.
 糖尿病の食事療法は,自分自身に合った適正な質と量を摂取することで,血糖をコントロールし,合併症を防ぎ,健常者と変わらないQOL を獲得することが主な目的になりますが,過食や偏食によって糖尿病を発症する方々には,「食べられない」という印象をもたれてしまう場合もあります.一方,がんについては進行具合,消化管術後の影響,化学療法や放射線療法などで食事に関連した副作用(食欲不振・嘔吐・下痢など)が起きることで,食事量が減り栄養バランスが不均衡になり,体重が減少してしまうことなどで,体力低下やQOL 低下を招くことを多く経験します.一見アンバランスな栄養療法を求められるこの2 つの病をもった方へ,「管理栄養士がどのようにかかわるべきか? かかわりたいか?」という視点から項目を立案いたしました.
 今回の特集が日々の療養支援の一助になれば幸いです.
 後に,今回の特集にあたって執筆をご快諾いただきました先生方に,この場を借りて厚くお礼申し上げます. (武蔵野赤十字病院 栄養課 原 純也)
目 次
糖尿病とがんの“危険な関係”  大橋健……893
糖尿病とがんを患うことの心理  皆藤章……900
がんを合併した糖尿病患者の血糖コントロールに対する考え方  肥後直子……905
がん終末期の血糖コントロールと栄養管理  山ア真裕……911
糖尿病を抱えたがん患者への食事療法の考え方  吉内佐和子……916
副作用(食欲不振)のときのがん合併糖尿病患者の食事の工夫  遠藤薫……923
胃がん術後の糖尿病患者の食事の工夫  涌沢智子……929
膵がんを合併した糖尿病患者の食事・栄養  丸山新人……938
症例:糖尿病患者ががんサバイバーとして生きること―急性期と終末期のはざまで管理栄養士はどうかかわっていくのか  安藤加葉,呉昌彦……946
巻頭カラー 
食品添加物を考える―その役割と安全性の確保<後編>  伊藤裕才……878
スポット 
在宅訪問栄養食事指導の現状と課題―在宅訪問管理栄養士へのアンケート結果を踏まえて  前田佳予子……884
「栄養パトロール」の取り組みについて  奥村圭子……887
栄養の歴史と現代的意義を考える 
12.持続可能な社会の構築と栄養  中村丁次……951 
いっしょに進もう! 仲間と高める地域栄養力 
未来の臨床栄養を育てる病院管理栄養士の輪 兵庫臨床管理栄養士研究会  有岡靖隆……956 
こんな工夫をしています―当院の栄養教室 
“見守る”を支えるために 社会福祉法人 新潟市社会事業協会 信楽園病院 摂食嚥下サポート家族勉強会  細川学……960 
こんだてじまん 
社会医療法人ましき会 益城病院 じまんの一品料理 クリスマスバイキング  井上さとみ……962 
現場発! 管理栄養士のための臨床研究Tips 
6.症例報告のススメ:How to 査読対応@ 総論,査読を受ける際の心構えと対応のノウハウ  小蔵要司……967 
Medical Nutritionist養成講座 
24.本邦におけるビタミン製剤開発の歴史(1)  井上善文……974 
『日本食品標準成分表』の活用でもっと深まる 食品と調理のキソ知識 
番外編 13th International Food Data Conferenceの概要  渡邊智子……982 
研究・調査 
高齢者を対象とした栄養剤に関する嗜好調査  丸山道生……991
日本栄養士会医療事業部 
2019年度臨床栄養学術セミナーを開催!  石川祐一……997
自治体病院
小規模病院の給食業務の取り組み  久守勘司……998
精神科病院
第8回日本精神科医学会学術大会の報告  岩ア美由紀……999
厚生労働省・消費者庁
令和元年秋の褒章受章者について・他……1000
おしらせ 
神奈川県栄養士会医療事業部会主催 パワーアップセミナー・他……1002
月刊「臨床栄養」のご注文
糖尿病とがん
135巻7号 2019年12月1日
月刊(B5判,128頁)
定価 1,760円(本体 1,600円+税10%)
注文コード:061357
雑誌コード:09319-12
買い物カゴへ追加
買い物カゴを見る
お問い合わせ 会社案内 About us リンクについて オンラインショップの返品について
当サイトはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください.
Copyright (C) 2020 Ishiyaku Pub,Inc.