122巻6号 2013年5月25日 p.849-852
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脂質異常症UPDATE2013 | ![]() |
かかりつけ医としての食事療法
Tsukasa Health Care Hospital
枇榔貞利 ![]() |
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はじめに | ![]() |
食事療法は,運動療法とともに生活習慣の改善の柱であるが,実臨床の場においてはなかなか実践されていないのが実情である.その原因は,食事療法は本能の1 つである食欲に対する,ある意味闘いであり,患者自身の意識の変革が必要になるためである.また,脂質異常症,高血圧,糖尿病などのいわゆる生活習慣病は,病末期に至らないと特別な自覚症状を呈さないということも,患者の治療意識を下げる要因となっている.このため,医療するわれわれの患者への啓発あるいは指導も非常に重要になってくる.
一方,脂質異常症や高血圧に対する非常に有効な薬剤の臨床応用により,われわれ医師が安易に薬物療法に走るきらいがあることも事実である.さらに,医療する医師側の栄養学の知識の乏しさも要因の1 つと思われる. 大学病院をはじめとして,栄養指導を行える管理栄養士が勤務する病院においては,われわれ医師も栄養食事指導箋を作成することで,実際の具体的な食事療法の指導は管理栄養士に任せることができる,しかし個人開業医や管理栄養士のいない病院では医師自らが食事療法の指導をすることになり,それなりの栄養学の知識が必要になる. 本稿では,「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」の作成委員として,またかかりつけ医として,動脈硬化性疾患の予防における食事療法を概説する.……(雑誌本文は続きます) |
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122巻6号 2013年5月25日
月刊(B5判,228頁) 発行時参考価格 2,700円 注文コード:740820 雑誌コード:09320-05 |
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