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132巻2号 2018年2月1日 p.167-172
特集 便秘症−古くて新しいcommon disease  
便秘症,便秘型過敏性腸症候群の治療におけるプロバイオティクスの有用性
大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学
飯島英樹
キーワード  機能性便秘症,便秘型過敏性腸症候群,プロバイオティクス,オリゴ糖,食物繊維,短鎖脂肪酸
はじめに  
 便秘症は世界中で高頻度に認められる疾患であるが,排便困難感や腹痛などにより長年にわたり患者のQOL を低下させ,治療に難渋する場合も経験する.2016 年に発表されたRome IV基準では,機能性便秘(functionalconstipation)や便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)が機能性腸疾患のうち便秘をきたす病態として含まれる.IBS-C は腹痛を含む過敏性腸症候群(IBS)の基準を満たし,25% 以上の便でブリストル便形状スケールtype 1〜2,25% 未満の便でブリストル便形状スケールtype 6〜7 を認めるものと定義されている.機能性便秘症とIBS-C について,それらを明確に区別していないものや旧基準を用いた臨床試験が多く,本稿では器質的な原因を除外した慢性便秘症を包括して便秘症として取り扱う.
 腸管には100 兆個,1,000 種以上ともいわれる細菌が存在しており,腸内微生物は食品を吸収可能な栄養素に分解したり,宿主の免疫系を刺激したりすることにより病原菌の増殖を防ぐなど,宿主の恒常性維持に重要な働きを担っている.さらに,腸内細菌は短鎖脂肪酸や神経調節物質などの生物学的に重要な物質を産生することにより排便の調節にも関与している.便秘症患者では腸内細菌叢の構成に変化が認められると報告されており,プロバイオティクス,プレバイオティクス,シンバイオティクスなどの腸内細菌構成を是正する治療法の有用性が示されている.とくに乳酸桿菌(Lactobacillus)やビフィズス菌(Bifidobacterium)などの菌種を含むプロバイオティクスを用いた臨床試験では,腹部症状を悪化させることなく,排便回数を有意に増加させることが示されている.本稿では,便秘症における腸内微生物叢の関与とプロバイオティクスなどの治療効果について概説する.……(雑誌本文は続きます)
特集 便秘症−古くて新しいcommon disease 便秘症,便秘型過敏性腸症候群の治療におけるプロバイオティクスの有用性 飯島英樹
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便秘症
132巻2号 2018年2月1日
月刊(B5判,128頁)
発行時参考価格 1,600円
注文コード:061322
雑誌コード:09319-02
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