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277巻6号 2021年5月8日
医療従事者のための感染予防−COVID-19流行を機会に見直す自分と仲間を守る職業感染予防技術
はじめに
AYUMI 医療従事者のための感染予防――COVID-19流行を機会に見直す自分と仲間を守る職業感染予防技術 はじめに 吉川徹
  「人を救うには,まず自分が健康でなければならない」.日本救急医学会の働き方改革アクションプランでのメッセージである.医療従事者が健康で安全に働くことができて,はじめて適切な治療や看護が提供できる.働き過ぎによる脳卒中や心臓疾患,メンタル不調,事故やけがなどに加え,医療従事者に特徴的な健康安全リスクに「職業感染」がある.
 100年ほど前,野口英世氏は黄熱病の研究中に自身が感染し,亡くなった.明治から戦後にかけ患者の治療中に結核に罹患して亡くなった先人の方々,治療法がいまほど確立していなかった時代に,B型急性肝炎や慢性肝炎にかかり,肝硬変・肝がんで亡くなった先輩や同僚がいたことを私たちは忘れない.
 2019年の冬から世界的な広がりをみせ,現在も流行が続いている新型コロナウイルス感染症(COVID−19)には,多くの医療従事者が職業感染した.今も世界中で COVID−19と戦っている医療従事者が命を落としている.日本においても,COVID−19関連で労災認定された人の 8割弱が医療従事者である.
 職業性感染症は一般集団においても起こりうる感染症が,職業性の曝露を受けた特定の個人や集団において発生したものである.その病原体の伝播形式から,@動物由来(zoonosis),Aヒト由来,B環境由来に大別され,200種類以上が報告されている.医療従事者はその業務特性から,とくにヒト由来の職業感染を生じるハイリスクグループである.したがって,医療従事者が職業感染の原因となる感染病原体に関する基本知識を学び,職業感染予防技術を習得することは重要である.
 本特集では「医療従事者のための感染予防」をテーマとして,HIVやB 型・C型肝炎ウイルス等の血液媒介病原体,結核や麻疹・インフルエンザ等の空気・飛沫感染病原体の基本的事項を整理いただくとともに,ワクチン,曝露後予防のための薬剤投与,職業感染防止のための標準予防策・感染経路別予防策,サーベイランスなどの職業感染予防技術等について議論していただく.さらに,COVID−19流行を機に改めてクローズアップされた職業感染・健康危機管理対応,個人防護具(personal protective equipment:PPE)の使用方法,労災補償の仕組みや災害統計の実態を含め,自分と仲間を守る職業感染に関わる知識と技術を確認したい.
目 次
職業感染対策のための院内組織とシステム……森屋恭爾
HIVの病態と曝露後対応……四柳宏
肝炎ウイルスの病態と曝露後対応……貫井陽子
結核と接触者健診……飯沼由嗣
「医療関係者のためのワクチンガイドライン」の読み方・使い方……金井信一郎
職業性感染症の労災補償統計と針刺し切創サーベイランス……吉川徹
職業感染対策としての個人防護具……満田年宏
医療機関における新型コロナウイルスの職業感染予防……坂本史衣
TOPICS
【薬剤学】
フォーミュラリーの導入の現状と効果……武藤正樹 
【病理学】
病理組織診断で活用される深層学習……坂無英徳 
【神経内科学】
脳ドックの現状と将来展望……山口修平 
連載
【この病気,何でしょう? 知っておくべき感染症】
6.皮膚リーシュマニア症(ただの虫刺され?)……小坂篤志 
【いま知っておきたい最新の臨床検査――身近な疾患を先端技術で診断】
5.糖尿病の病態診断マーカーとしてのグルカゴン測定……北村忠弘 
フォーラム
【子育て中の学会参加】
2.放射線科医の育児中の学会参加……唐澤久美子 
【パリから見えるこの世界】
100.「人類の遺産に分け入る旅」のこれまでを振り返る……矢倉英隆 
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医療従事者のための感染予防
277巻6号 2021年5月8日
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