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275巻4号 2020年10月24日
ポリファーマシー−解消に向けた取り組み
はじめに
AYUMI ポリファーマシー――解消に向けた取り組み はじめに 秋下雅弘
  ポリファーマシー(polypharmacy)は喫緊の医療課題で,診療報酬でもその対策を評価する仕組みが積極的に採用されている.また,ポリファーマシーは受療者,医療者,保険者のいずれにとっても好ましいものではなく,政治家やジャーナリストからすると簡単に解消できるようにみえるらしい.しかし,実際にはそう簡単でないのは読者がご存じのとおりである.ポリファーマシーの背景にあるのは多病(multimorbidity)と複数医療機関・診療科の利用,つまり疾患ごとの専門医受診である.したがって,単純な薬減らしの話ではなく,総合的な視点から病状と生活機能を評価し,関係職種が協働して取り組まなければならない.患者自身も副作用や残薬は気になりつつも,病気は薬で治すものという呪縛から免れず,根本的な市民啓発が必要である.
 ポリファーマシー対策には,まず処方する医師が問題意識をもって取り組むべきである.しかし,専門領域の壁を越え,他の医師の処方に踏み込む勇気が足りない.薬の専門家として処方全体を俯瞰できる薬剤師の果たす役割は大きいが,現状では医師・薬剤師間の連携不足はいなめない.この問題には医療界の権威勾配も関係しているようだが,対人業務にまだ不慣れな薬剤師の意識とスキルにも変革が必要だと思われる.とくに地域の診療所と保険薬局との関係をどう作っていくかが大きな課題であり,旗振り役として自治体や関係団体に期待される役割も大きい.他の医療介護職種もそれぞれが得意な領域で薬物療法に関与すれば,多職種チーム全体で大きな力を発揮できるはずである.
 本特集では,厚生労働省による“高齢者の医薬品適正使用の指針”でも取り上げられた病期や療養環境別の考え方,連携のモデルやツールをテーマにしたポリファーマシー解消に向けた最新の取り組みを紹介する.明日からの医療に是非とも活かしていただきたい.
目 次
ポリファーマシーの課題と対策――Overview……小島太郎
急性期病院での取り組み――処方適正化チームの役割……溝神文博
急性期・回復期・慢性期病院での取り組み――急性期ケアミックス型病院でのポリファーマシー対策……仲井培雄
在宅医療からはじめるポリファーマシー対策……山口潔
病診薬連携によるポリファーマシー対策……末松文博
ブラウンバッグ運動を活用した薬局薬剤師のポリファーマシー対応……金澤幸江
ICTを利用したポリファーマシー対策――うすき石仏ねっとの成果……舛友一洋
ポリファーマシーとその解消に向けた取り組みの医療経済的側面……浜田将太
TOPICS
【神経精神医学】
てんかんと認知症……吉野相英 
【神経内科学】
パーキンソン病の代謝産物バイオマーカー……斉木臣二 
【癌・腫瘍学】
自律神経ががん組織に分布し,がん進展に影響することを発見――がん神経医療をめざして……神谷厚範 
連載
【再生医療はどこまで進んだか】
17.間葉系幹細胞投与による肝線維化改善,再生誘導効果――基礎研究成果の臨床応用……寺井崇二・土屋淳紀 
【臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学】
10.神経免疫学……内田萌菜・村上正晃 
【バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用】
6.セミから学ぶ抗菌・殺菌材料……伊藤健 
フォーラム
【天才の精神分析――病跡学(パトグラフィ)への誘い】
5.夏目漱石III――非合理的な存在としての人間……高橋正雄 
雑誌特集
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ポリファーマシー
275巻4号 2020年10月24日
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