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270巻3号 2019年7月20日
医師の働き方改革−その目指すところ
はじめに
AYUMI 医師の働き方改革──その目指すところ はじめに 野原理子
  医師が日々進歩している専門的な知識や技術を学び,つねに適切な医療を提供しつつ,人間らしい生活を送り自分らしく働くことを実現するために,さまざまな取り組みが推進されている.
 全国医師会勤務医部会連絡協議会は,大学病院に所属する医師が教員として雇用され医療職として処遇されていないとし,労働基準法を遵守できる医師の勤務体制の整備とともに,教育職である大学病院医師の医療職化などを要望した〔平成25(2013)年11月9日,岡山宣言1)〕.その後,平成26(2014)年10月には,各医療機関における勤務環境改善マネジメントシステムの導入による勤務環境改善が改正医療法に規定された.
 一方,平成27(2015)年4月には,国際水準の臨床研究や医師主導治験の中心的な役割を担う病院として,臨床研究中核病院が医療法に規定された.医療における疾病の予防方法,診断方法および治療方法の改善,疾病原因および病態の理解,患者の生活の質(QOL)の向上の観点から,医師による臨床研究の推進を求めている.
 平成30(2018)年7月には,長時間労働の是正,多様で柔軟な働き方の実現,雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保などのための措置を講じることを目的に,「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が公布された.このなかで医師も労働者として位置づけられ,その働き方を抜本的に見直すこととなった.
 医師は,医療者としてつねに自ら最新の医学を学び最善の医療を行うなかで,教育者として次代を担う医師の育成を行い,さらに研究者として医学研究活動に関与し,現在および未来の社会に貢献することが期待されている.言い換えれば,医師は自己実現とともに社会貢献を果たしていくことができる職業である.
 医療機関の勤務環境改善,臨床研究の推進,そして医師の働き方改革はそれぞれ議論されているが,それらはどのように結びつき,これからどのように推進されていくのであろうか.本特集では行政,医師会,学会,病院,組合などに加えて,一緒に働く他職種,医療を受ける患者団体など,さまざまな角度からの見解を紹介する.

1)全国医師会勤務医部会連絡協議会.岡山宣言.2013.(http://dl.med.or.jp/dl-med/kinmu/okayama251109.pdf)
目 次
医療を未来へつなぐ取り組み……安里賀奈子
日本医師会“医師の職場環境改善”における見解……今村聡
急がれる“医療提供体制の抜本的改革”──医師の働き方改革に向けて日本医学会連合からの提言……岸玲子
医師の「働き方改革」によせて――医師数増に政策転換し,十分な財政保障を……住江憲勇
医師の働き方改革への想い……山口育子
全国医師ユニオンの見解──医師の労働組合からみた厚労省の検討会報告書……植山直人
社労士からみた医師の働き方改革……福島通子
TOPICS
【生化学・分子生物学】
1細胞RNAシーケンス法における遺伝子全長被覆度と網羅度の役割……林哲太郎・二階堂愛 
【消化器内科学】
潰瘍性大腸炎治療の進歩……本谷聡・他 
【生理学】
CK1δの2つのアイソフォームによる体内リズムの拮抗的速度調節機構――家族性睡眠相前進症候群(FASPS)の新展開……Jean−Michel Fustin・岡村均 
連載
【医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及】
25.周産期医療におけるシミュレータとトレーニングプログラムの発展……田中和美 
【健康寿命延伸に寄与する体力医学】
13.高齢者が身体不活動に陥る精神・心理的背景とその対策──とくにうつ病に着目して……越智紳一郎・上野修一 
フォーラム
【医療社会学の冒険】
15.感染源としての患者……美馬達哉 
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医師の働き方改革
270巻3号 2019年7月20日
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