やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

2,640円(税込)
品切れ
本書には改訂版がございます.
詳細はこちら

医学のあゆみ
268巻5号
動脈硬化UPDATE
2月第1土曜特集

発行時参考価格 2,400円
  • 総頁数:120頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2019年2月
  • 注文コード:926805
  • 雑誌コード:20471-2/2

内容紹介

・動脈硬化の分子機構は,細胞生物学的・分子生物学的レベルで詳細が明らかになってきた.一方,マクロファージ,炎症,脂肪酸代謝に関わる酵素群,脂肪酸結合蛋白との関係も明らかになっている.
・臨床的観点からは,糖尿病合併リポ蛋白代謝異常,高HDL血症の臨床的意義に関する最近の疫学研究,治療における性差,抗体医薬の開発による治療などについて,各領域の専門家に解説していただく.
・さらに,HDLをターゲットとした薬物療法,脂肪組織由来間葉系前駆細胞移植による血管再生療法のほか,動脈硬化性疾患予防ガイドラインや,スタチン不耐の診療ガイドなどについても最新の情報を紹介する.

目次

 はじめに 山下静也
基礎
 PCSK9 の多面的役割と動脈硬化への関与 野原 淳
 脂肪酸代謝と動脈硬化−動脈硬化を標的とした脂肪酸の量的・質的制御 唐澤直義・島野 仁
 動脈硬化の残余リスクとしての炎症 石井秀人・吉田雅幸
 動脈硬化病変形成におけるマクロファージの役割 宮崎 章
 microRNA と動脈硬化 尾野 亘
 アンジオポエチン様因子と心血管疾患 尾池雄一
 腸内細菌と動脈硬化性疾患−現在までのエビデンスと今後の展望 吉田尚史・他
 動脈硬化の新たな治療ターゲットとしての脂肪酸結合蛋白 古橋眞人
 新規アディポサイトカインと心血管病 大内乗有・大橋浩二
 肥満・生活習慣病におけるエピゲノム研究 酒井寿郎
 動脈硬化の実験動物モデルの現状および今後の課題 範 江林
 NAFLD/NASH と動脈硬化をつなぐ分子メカニズム 小関正博
診断
 血管内視鏡からみた大動脈プラーク破綻とコレステロール結晶 小松 誠・児玉和久
 次世代の血管内視鏡−動脈硬化血管における最新のイメージング技術 岡山慶太
 家族性高コレステロール血症診断のためのアキレス腱肥厚測定 善積 透
検査
 腸管の脂質吸収と血管内皮機能障害 的場哲哉・筒井裕之
 食後高脂血症,カイロミクロンレムナント代謝の評価のためのアポ蛋白B-48 測定 増田大作
 高中性脂肪血症の遺伝子−環境連関−apo A-V欠損症からの新知見 岡ア啓明
臨床
 糖尿病におけるリポ蛋白代謝異常とその治療 稲垣恭子
 高HDL 血症と心血管イベントに関する疫学研究からの知見−日常診療で高HDL 血症をみつけたらどうするか 岡村智教
 CETP 欠損症からみたコレステロール逆転送と動脈硬化 岡田健志・山下静也
 HDL コレステロール引き抜き能とその臨床応用 杜 隆嗣
 高齢者における脳心血管病のリスクと治療における性差 秋下雅弘
治療
 抗PCSK9 核酸医薬の登場が意味するもの 小倉正恒・斯波真理子
 選択的PPARαモジュレーター(SPPARMα) 荒井秀典
 HDL をターゲットとした薬物療法 大M 透
 スタチン不耐−新たな残余リスクとしての意義と対策 梶波康二・佐伯泰彦
 『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017』の総括と次期改訂へ向けた提言 横手幸太郎
 脂肪組織由来間葉系前駆細胞移植による血管再生療法 清水優樹・室原豊明

 次号の特集予告

サイドメモ目次
 パターン認識受容体
 NLRP3 インフラマソームと動脈硬化
 カナキヌマブ
 Lipopolysaccharide(LPS)
 アディポサイトカイン
 エピゲノム
 ヒストン修飾
 血管内視鏡に関する研究会
 内視鏡の起源
 心臓カテーテル
 “Project OVALIS”
 酸化ステロール
 レムナント代謝
 EPOCH-JAPAN 研究
 機能不全HDL
 PCSK9 欠損ゼブラフィッシュは胎生致死
 スタチン不耐対応例