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260巻3号 2017年1月21日
NICUの現状と課題−臨床と研究の最新情報
はじめに
AYUMI NICUの現状と課題――臨床と研究の最新情報 はじめに 高橋尚人
  日本の新生児死亡率は2013年時点で,出生1,000人当り1.0である.つまり重症の先天異常の新生児を含めても生後1カ月を越えられない児は1,000人中1人だけである.むろん,この成績は世界一である.大正時代の新生児死亡が100であったことを考えると,現代は一般には赤ちゃんの死を目にしない非常に特殊な時代であるといえる.
 この改善の理由のひとつは社会インフラの整備で,NICUがなくても新生児死亡は10程度まで改善するとされている.しかし,それ以上の改善にはNICUが必要になる.Neonatal intensive care unit(NICU)は戦後に取り入れられた新しいシステムである.ほんの30〜40年前は“弱い”新生児を救うのは親や社会の負担を増すとして,反対する人も多くみられた.しかし,いまやNICUは世界の標準医療となり,NICUの意義を認めない人はいなくなっている.
 新生児医学はまだ新しく,多くの未知の領域をもち,新生児医療も多くの課題を抱えている.『医学のあゆみ』は医学・医療の最新の知見を多領域にわたる広範な読者に提供してきているが,今回,“NICUの現状と課題”がテーマとして企画された.
 本特集では,まずNICUの医療面として,新生児の治療成績,システムとしての問題,NICU退院後の在宅医療の問題について,3人の先生に解説をしていただいた.つぎに,研究面では“新生児”の特徴から,ゲノム医学,脳研究,感染症を取り上げ,それぞれ期待の若手の先生方に新しい知見を語っていただいた.最後に,この分野の世界的な問題でもある早産児の発達障害および新生児生命倫理について,お二人の先生に解説をしていただいている.
 いずれも非常に興味深い内容になっている.ぜひ,この機会にNICU,新生児医療・医学の最先端に触れていただき,興味をもっていただければ幸いである.
目 次
最新のNICU治療成績──世界最高水準のNICU治療……楠田聡 詳細
わが国のNICUが抱える喫緊の社会的課題……田村正徳 詳細
NICUと在宅医療の課題と展望……側島久典 詳細
新生児領域におけるエピジェネティクス研究……鹿嶋晃平 詳細
先天異常を引き起こす新興母子ウイルス感染症──先天性ジカウイルス感染症……森岡一朗 詳細
新生児の脳機能――胎生期からの連続性……城所博之 詳細
早産・低出生体重児の発達障害……河野由美 詳細
新生児医療の倫理的課題……加部一彦 詳細
TOPICS
【腎臓内科学】
歯髄由来幹細胞のAKIに対する治療効果……服部由佳・坪井直毅 
【循環器内科学】
日本人の降圧目標を考える――SPRINT試験から得られた知見……仲里淳・苅尾七臣 
【形成外科学】
ピコ秒発振レーザーによる色素病変の治療……河野太郎 
連載
【グローバル感染症最前線――NTDsの先へ】
16.SDG時代の感染症対策のあり方──WHO結核世界戦略 End TB Strategy を例に……錦織信幸 
【性差医学・医療の進歩と臨床展開】
2.高血圧・腎疾患と性差……鈴木洋通 
フォーラム
社会医学系専門医制度の動向……宇田英典
【ゲノム医療時代の遺伝子関連検査の現状と展望】
2.六層構造のフレームワークによるゲノミクスの包括的理解……鎌谷直之 
NICUの現状と課題
260巻3号 2017年1月21日
週刊(B5判,70頁)
発行時参考価格 1,300円
注文コード:926003
雑誌コード:20473-1/21
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