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253巻6号 2015年5月9日
嗅覚の脳神経科学の最前線
はじめに
AYUMI 嗅覚の脳神経科学の最前線 はじめに 東原和成
  嗅覚は,五感のなかで失ってもよい感覚の筆頭にあがる.2004年,アメリカのBuckとAxelが嗅覚受容体の発見でノーベル生理学・医学賞を受賞したときも,マスメディアは,「今回の発見は何に役立つのですか?」「医薬にどのように貢献するのですか?」という質問を著者に電話で聞いてきた.たしかにヒトの場合,匂いが嗅げなくても生死にかかわることはない.しかし,嗅覚がないと食べ物は美味しく食べられないし,季節感を感じることもできない.また,匂いの感覚を失うと,思ったより不安になるという.嗅覚は身近で感じていながら,その重要性はあまり意識されていない.
 嗅覚の仕組みは,嗅覚受容体遺伝子の発見以来,マウスをモデル生物として用い分子・神経レベルでかなりわかってきた.さらにこの10年くらいで,脳科学研究領域への分子生物学的手法の導入やイメージング技術の発展により,脳での匂い応答の仕組みが明らかになりつつある.そのなかでも本能や情動の理解といった脳科学における最重要課題のひとつに対して,嗅覚神経系は絶好のモデルシステムである.そして基礎研究にとどまらず,いまや臨床をみすえたヒト嗅覚の諸問題の解決へと向かっている.
 本特集は“嗅覚の脳神経科学の最前線”と題して,嗅覚受容体,嗅神経細胞,そして神経回路と,分子レベルから細胞レベル,そして脳レベルまで,嗅覚基礎研究についての最新トピックを取りあげる.また,匂い感覚と生理と疾病との関連,そして嗅覚障害に対する取組みの現状など,臨床につながる嗅覚研究の最先端を紹介し,人間社会における嗅覚の意義とこの分野の今後の課題を議論する.高齢化社会を迎えて,より健康に幸せに生き抜くために,嗅覚の重要性を再確認し,香りの有効利用を模索する時代になってきているのではないかと思う.
目 次
嗅覚受容体遺伝子――その進化と機能の多様性……新村芳人 詳細
大人でも新しく生まれる嗅覚系神経細胞……山口正洋 詳細
マウスにおける嗅覚神経回路の形成と機能……宮道和成 詳細
匂いの脳機能イメージング――嗅覚機能へのfMRIの応用……黄田育宏 詳細
香りの生理効果の医療への応用……今西二郎 詳細
嗅覚とホルモン……堀尾奈央・東原和成 詳細
嗅覚異常の臨床的特徴とその対応……三輪高喜 詳細
病気の匂い──体臭の変化は病気のサイン?……白須未香 詳細
TOPICS
【細胞生物学】
生体応答や病変の動的解析をめざしたメチル化DNAレポーターマウス“メチロー”の開発……上田潤・山縣一夫 
【医用工学・医療情報学】
血液透析の歴史と透析装置の進歩……千原伸也 
【循環器内科学】
Remote preconditioning update……新村健 
連載
【補完代替医療とエビデンス】
1.わが国における補完代替医療の現状と課題……大野智 
250巻から70周年をつなぐ連載
16.肝細胞癌特異AFP-L3測定法の開発……武田和久 
フォーラム
難病医療制度の改革……西澤正豊
嗅覚の脳神経科学の最前線
253巻6号 2015年5月9日
週刊(B5判,70頁)
発行時参考価格 1,100円
注文コード:925306
雑誌コード:20472-5/9
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