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248巻8号 2014年2月22日
光老化の臨床とメカニズム
はじめに――機序から考える光老化対策
AYUMI 光老化の臨床とメカニズム はじめに――機序から考える光老化対策 錦織千佳子
  光老化は生理的老化に光の関与が加わったもので,具体的には“シミ”“しわ・たるみ”“皮膚癌”などであり,まさに,著者らが“老徴”と感じているものである.つまり光老化はだれにでも年をとると露光部に生じるものである.加齢によって生じる皮膚の変化には放置してよいものと,治療の対象となるものがあり,その鑑別が重要であることはいうまでもないが,老徴をできるだけ防ぎたいと思うのもまた人間の心理で,そのためにも光老化のメカニズムを理解したうえでの対策が求められる.
 体の大きな動物ほど長寿で,エネルギー代謝が低いとされる.エネルギー代謝は好気条件下でATPを生体内のエネルギー源として用い,この反応過程で活性酸素が生じるので,生理的老化は活性酸素の産生伴う.活性酸素の産生が遺伝子,脂質,蛋白の障害を引き起こし,老化を促進すると考えられる.一方で,活性酸素はRedox反応によりさまざまなシグナル伝達系を動かして細胞増殖(腫瘍化)などを引き起こすとともに,酸化的DNA損傷もつくる.生理的老化と光老化の共通項は活性酸素とDNA損傷であり,光線によってその両者が生じるが,質的に異なることが光老化の臨床を特徴づけていると思われる.
 光老化対策には予防が重要であるが,それには抗酸化対策と光防御につきる.最近の美白ブームをみると,生じてしまった光老化への対策も盛んであるが,日光曝露後の色素沈着はメラニン色素によって紫外線から皮膚の細胞を守り,皮膚癌発症を防ぐ合目的反応とも考えられるため,美白を試みるならメラニン色素をなくすのみでなく本来の光防御も合わせて行わなければ,より皮膚癌のリスクは上がると思われる.
 本特集では,老化をそのメカニズムおよび臨床を合わせて多角的に考察して,その対策を考えられるように,それぞれの分野において第一線で臨床・研究に携わる方々に執筆をお願いした.
目 次
光老化のメカニズムと臨床……上出良一 詳細
光老化のモデルとしての色素性乾皮症……中野英司・錦織千佳子 詳細
タバコ喫煙による皮膚老化……森田明理 詳細
真皮の光老化の分子メカニズム……清水忠道 詳細
光老化によるシミの分子メカニズム……船坂陽子 詳細
光発癌のメカニズムと治療――日光角化症とは? フィールドセラピーとは?……国定充 詳細
d-アミノ酸を指標とする蛋白質の光老化機構の解明……藤井紀子 詳細
シミ・シワの治療──外用薬や光治療による実際……川田暁 詳細
TOPICS
【免疫学】
肝細胞が産生するIL-7の機能……生田宏一 
【癌・腫瘍学】
グリオーマの放射線抵抗性におけるIGF1受容体シグナルの役割……大須賀覚・佐谷秀行 
【耳鼻咽喉科学】
気管切開術の合併症とその対策……土師知行 
連載
【初学者のための医療経済学入門】
14.求められる“救急医療のみえる化”……川渕孝一 
フォーラム
“野球医学”とは? 後編……馬見塚尚孝
雑誌特集
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新刊紹介
今月の新刊紹介
光老化の臨床とメカニズム
248巻8号 2014年2月22日
週刊(B5判,70頁)
発行時参考価格 1,000円
注文コード:924808
雑誌コード:20474-2/22
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