医学のあゆみ
274巻2号
熱中症に立ち向かう −予防と応急処置
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2020年7月
- 注文コード:927402
- 雑誌コード:20472-7/11
内容紹介
・かつてはそれほど注目されていなかった“熱中症”だが,そういえば,いつから熱中症とよばれるようになったのか.筆者が学生のころには,熱射病や日射病という診断名で習った記憶もおぼろげながらある.
・今後,さらなる温暖化,高齢化,貧困化,孤立化による熱中症リスクが高まるなかで,夏期の気象の変化や熱中症の現状分析,的確な診断と有効な治療法について,最新の知見と見解をまとめていただく.
・今回の企画により,熱中症への理解が深まり,それぞれの立場で熱中症の予防・早期発見と発症時の適切な対策が進むことを切望する.
目次
はじめに 三宅康史
熱中症とは何か−その病態・本質を知る 清水敬樹
熱中症と気象条件−暑熱環境と熱中症搬送者数の傾向 登内道彦
熱中症の予防 三浦邦久・他
熱中症の早期認識と応急処置 神田 潤
労働者における熱中症 中村俊介
古典的熱中症(非労作性熱中症)への取り組み 瀬義昌
重症(III度)熱中症に対する集中治療 横堀將司・横田裕行
夏期大規模イベントの成功に向けて−危機管理から熱中症対策を考える 三宅康史
スポーツにおける最新の熱中症対策 長谷川 博
連載
老化研究の進歩(15)
フレイルの病態メカニズム 重本和宏・他
再生医療はどこまで進んだか(7)
iPS細胞を用いた心疾患に対する再生医療 澤 芳樹
TOPICS
循環器内科学 STOPDAPT-2:DES留置後のDAPTはいつまで継続すべきか 渡部宏俊
腎臓内科学 Nrf2活性化による腎保護への期待 長洲 一・柏原直樹
生化学・分子生物学 腎変性“FSGS”の発症を抑制するTRPC6のカルシウム依存的不活性化機構(CDI) 森 誠之・岡田 亮
速報
自己フィブリン糊の凍結保存期間による影響−とくにトロンビン活性について 牧野茂義・他
FORUM
パリから見えるこの世界(93) COVID-19パンデミック,あるいは「前」と「後」を考える 矢倉英隆
次号の特集予告
電子版の購入
以下のウェブサイトで論文単位の購入が可能です.
※リンク先は医歯薬出版株式会社のウェブサイトではありません.利用方法等は各ウェブサイトへお問い合わせください.