内容紹介
EBNに基づく栄養調査や栄養指導を行う際にどのような方法を用い,その結果を正しく解釈・評価するためにはどのようにすべきかを,わかりやすく解説.調査・指導の実例を示し,実際に栄養調査を評価・報告できるようまとめている.
目次
第1章 EBNの概念
1 EBM台頭の背景
2 EBMの基礎概念
3 EBMからEBNへ
4 EBNを理解するためのポイント
第2章 EBNで見直す高脂血症の栄養指導
1 指導の前に
2 栄養調査法の選択基準
3 栄養指導の量的効果
4 栄養指導法の効果判定
5 事実の価値基準
6 一次予防における注意点
第3章 栄養調査法再考
1 栄養調査からevidenceを読み取るためのポイント
2 食事記録法と思い出し法
3 質問紙法
4 消費データ
5 栄養調査法の選択基準
第4章 統計の見方と使い方
1 欠損値
2 変数の種類
3 分布の正規性
4 代表値
5 有意性
6 群間比較
7 相関分析
8 回帰分析
9 分散分析
10 蓋然性
11 図表の基本ルール
第5章 調査・研究方法
1 疑問の誕生と先行研究の研究
2 先行研究の選択基準
3 作業仮説の提出と研究実施計画の立案
4 標本数の考え方
5 倫理的配慮
6 調査・研究の実行
7 事後処理
8 観察研究(実態調査)における研究手順の例
9 栄養指導の評価指標
10 栄養指導における評価計画の例
第6章 調査・解析の質とはなにか
1 標本数と有意性の問題
2 断面研究における「因果の逆転」
3 調査者バイアス
4 観察研究における群間比較の注意点
5 撹乱因子
6 撹乱因子の対処例
7 調査方法の標準化
8 介入(指導)研究における注意点
9 エネルギー調整
10 「比,割合,バランス」の意味と問題
第7章 栄養指導の評価
1 集団への指導と個人への指導
2 指導と評価の関係
3 評価研究のレベルと指導現場の関係
4 「通常の栄養指導の場を用いた評価研究」の可能性と限界
5 調査結果をどのように指導に用いるか
6 栄養指導におけるScienceとArt
おわりに
文献
演習問題
索引
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
佐々木 敏
1957年 三重県に生まれる
1981年 京都大学工学部卒業
1989年 大阪大学医学部卒業
1994年 大阪大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)
1994年 ルーベン大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)
1995年 名古屋市立大学医学部公衆衛生学教室助手
1996年 国立がんセンター研究所支所臨床疫学研究部室長
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佐々木敏 著