臨床栄養
147巻5号
味覚障害・味覚異常の最新情報
- 総頁数:128頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2025年10月
- 注文コード:061475
- 雑誌コード:09319-10
内容紹介
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで,幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され,栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか,すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ,日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ,新たな診療ガイドラインなど,医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています.
≪特集テーマの紹介≫
●日本口腔・咽頭科学会の調査によると、味覚障害は60歳以上の高齢者に多く、男女比は2:3. 患者数は過去30年で2倍に増加し、診療体制の整備が急務とされています. QOL低下の観点からも、対応の重要性が高まっています.
●亜鉛補充療法が知られる一方で、効果がないケースも存在. 味覚機能の低下だけでなく、感覚統合や情動の関与による味覚認知機能の歪みが原因となることもあり、フレイルやうつとの関連も指摘されています.
●本特集では、味覚障害の多面性を理解し、患者の「食べる楽しみ」を支えるための栄養指導や食事工夫の実践例を紹介. 栄養士・管理栄養士に向けた、現場で役立つ知識が詰まった一冊です.
目次
特集にあたって(田中真琴)
味覚障害の症状,分類,診断,治療(田中真琴)
食事性味覚障害とその対応(柴田美雅・堀 龍介)
薬物性味覚障害とその対応(西田幸平)
口腔乾燥症とその対応(山村幸江)
高齢者における味覚障害─フレイルの視点を加えて(任 智美)
一般地域住民における味覚機能の現状(山内一崇)
味覚障害に対する栄養指導と食事の工夫(近藤さつき)
大塚先生直伝! 業務がラクになる生成AI活用術(1)
ChatGPTの基本的な使い方を覚えよう(大塚篤司)
スポット
異なる種類の和風だしの香り成分調査と摂取時の前頭前野および嚥下関連筋群の反応(柴本 勇 ほか)
サルコペニア・フレイルの予防・改善に関するデジタルヘルスのためのガイドライン(山本浩一)
病棟のプロフェッショナルたち
大阪公立大学医学部附属病院 救命救急センター(石黒佳代子)
ズームアップ
外来栄養指導におけるキャンセル率―キャンセルへの対応策を考える(菊地景子 ほか)
Break
日本の管理栄養士・栄養士たちのグローバルチャレンジ―JICA栄養士隊員の活動を通じて(4)
マラウイ共和国での活動を通じて(浜中咲子)
ちょこっとヨガでリフレッシュ(10)
YOGA de眠活―快眠のコツは寝る前にあり(鈴木純子)
連載
栄養支援に活かす! 行動医学・メンタルヘルス実践アプローチ(4)
ケーススタディから学ぶ 行動変容技法(3) 習慣拮抗法(反応妨害法)と行動置換(野崎剛弘)
EBN実践につなげる! 栄養疫学研究最新トピックス(9)
日本人における糖類の疫学研究(藤原 綾)
みんなで学ぶ 栄養管理のための臨床推論ケーススタディ(10)
入院~在宅までかかわった在宅高齢者に対し,栄養素摂取の不足の臨床推論に基づき介入した一例(林 美華)
これだけは知っておこう 臨床栄養学ビギナー道場(17)
管理栄養士は病態に対応した経腸栄養剤を理論的に理解しなければ!(井上善文)
こんだてじまん
じまんの一品手づくりコロッケ(明石市立市民病院/船曳ちさと ほか)
News and Information
日本栄養士会医療職域
自治体病院
精神科病院
厚生労働省・消費者庁
おしらせ
REMARKS
JCNパズル