上手に食べられるようにサポートするための本
保育・食支援・口腔成育にかかわる専門家ばかりでなく,お母さんにも読んでほしい本です
内容紹介
●健常児であれ障害児であれ,上手に食べられるようになるためには,一人ひとりの発達に合わせて対応・支援することが大切.そしてこのとき,発達のきまりごとを理解することが不可欠です.
●上手に食べられるように支援するために知っておかなければならないこと,食べる機能に障害のあるお子さんに行われる間接的訓練法(バンゲード法)を付録動画(Web版)とともに紹介.この訓練法は高齢の摂食障害者にも有効です.
●医師・歯科医師・看護師・歯科衛生士・言語聴覚士・養護教諭・栄養士・学校教諭・保母など,乳幼児の保育・食支援・口腔成育にかかわる専門家ばかりでなく,お母さんに役立つことを第一に考えて執筆.わかりやすいイラストを多用すること,やさしい言葉で解説することに意を注ぎました.
【この本の使い方】
● 上手に食べられるようになるための発達支援の本です.
・ 子供向けの「摂食・嚥下」関係の本ですが,成人,高齢者の食べる機能に携わっている人にも読んでいただきたい内容です.
・ 食べる機能の正常発達過程を知ることで,すべての人に対する「食べる機能の支援」が可能となります.
● 哺乳から離乳期を経て,やがて摂食・嚥下機能が獲得されていくまでをステージごとに解説しています.
・ 原始反射である哺乳から,随意運動による摂食機能の獲得に至るまでを,わかりやすくまとめてあります.
・ 母乳とミルクについて,また離乳食についてのアドバイスなどを盛り込み,子育てで迷っている養育者の支援を目指しています.
● 食の自立―「自食」の時期にみられる「下手な食べ方」について,その理由と対処法を解説しています.
・ 介助されて食べていた離乳期から,自分の手を使って食べるようになる自食の時期へ移り変わるとき,手と口の協調運動がうまくいかず,「下手な食べ方」がみられます.
・ これは異常なことなどではなく,むしろ健康な食べる機能の発達過程において必ずみられるものです.
・ 「機能」と「意欲」がバランスよく発揮されるような,食事の進め方のアドバイスを示しています.
● 食べる機能に障害のあるお子さんへの機能訓練も解説しています.
・ 間接的訓練法(食べ物を使わない訓練)と直接的訓練法(食べ物を使う訓練)について説明しています.
・間接的訓練法は付録動画(Web版)を用いて解説しており,従来理解しづらかった細かい手技を確認できます.
・動画に出てくるバンゲード法は障害児への機能訓練を中心とした方法ですが,中途障害者や高齢者にも応用することができます.
● わかりやすいように図や写真を多用しました.
・ お母さん、お父さんに読んでいただきたい本です.
・ ぜひ保護者の方にも勧めてください.
目次
Part 2 どうやって食べさせますか?―どんな食べ物,どんな道具がよいの?―
Part 3 上手に食べられないのはどうして? その対処法は?―発達障害があるお子さんへの対応も含めて―
Part 4 食べる機能に障害のあるお子さんへの支援―CD-ROM付―