免疫は“外”を相手にしているだけではない.
“内”に対する応答も含めて再考することで,謎多き免疫応答・生命現象に迫る!
内容紹介
●生体の免疫系システムは,病原体などの多様な非自己を認識できる一方,自己への応答性をも有している.しかし,自己応答性は必ずしも有害とは限らない.自己反応性のリンパ球には,生体にとって有益な自己“保護性”細胞も存在することがわかってきているのである.
●自然免疫・獲得免疫を問わず,自己成分に対する免疫応答には少なからず“功”の要素を含んでいる.このような視点から免疫学をみることで,免疫システムによる自己認識の再定義を行い,いまなお謎が多い自己寛容の普遍原理解明を目指す.
目次
自己認識を起点とした恒常性維持・疾患発症機序の解明
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山ア晶 編