遺伝子スイッチによる疾患の発症から治療薬の開発まで,
進展するエピジェネティクス研究の最新を紹介!
内容紹介
●近年,「遺伝子スイッチ」の考え方が普及してきた.2万個ある遺伝子のうち,どのスイッチがオン/オフになるかで細胞の運命が決まり,オン/オフが乱れると各種疾患の原因となるが,一方でそのスイッチの状態をきれいに戻す細胞のリプログラミングも可能である.この遺伝子のスイッチがエピジェネティック修飾であり,主にDNAメチル化とヒストン修飾により担われる.
●現在,がんのエピジェネティック診断は一部臨床応用されており,治療分野では,DNA脱メチル化剤とヒストン脱アセチル化酵素阻害剤はその使い方が深化し,薬剤の新規開発や臨床研究も盛んに行われている.
●精神・神経疾患,代謝疾患,腎臓病,循環器疾患,自己免疫・アレルギー疾患などでもエピゲノム異常が見つかっており,またエピジェネティック解析により再生医療製品の安全性や品質が評価できる可能性も高まっている.
●本書では,各分野でのエピジェネティクス研究が,現在と将来の臨床へどのようにつながるのかを最新の情報や知見をもとに広く解説した.
目次
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