2018年に保険収載され,外科領域での普及が期待されるロボット支援手術の最先端をエキスパートが解説!
内容紹介
●ロボット支援手術は出血が少なく,視野が広く,操作性もよいため,その優位性が示されつつある.前立腺癌では癌の切除断端の陽性率が劇的に減り,尿禁制も早期に改善し,術後の腎機能低下が最小限に抑えられた.2018年4月には多くの手術でロボット支援手術が保険収載された.今後は泌尿器科だけでなく,ほかの診療科でもロボット支援手術が浸透していくものと考えられる.本特集では各分野のエキスパートの先生方から,ロボット支援手術の最新情報を概説いただく.
目次
1.ロボット支援手術の歴史と現状
2.臨床ビッグデータからみるロボット支援手術
3.ロボット支援手術新規導入の注意点,医師・メディカルスタッフ教育
各論
4.根治的前立腺全摘除術―手術適応と概要
5.RALPの治療成績,合併症など―LRP,ORPとの比較
6.ロボット支援前立腺全摘除術―機能温存のための術式の工夫
7.ロボット支援腎部分切除術の適応と手術手順
8.ロボット支援腎部分切除術における手術ナビゲーションシステムの有用性
9.筋層浸潤膀胱癌に対するロボット支援根治的膀胱全摘除術+腔内回腸導管―腔内尿路変向術のメリット
10.ロボット支援根治的膀胱全摘除術・体腔内回腸新膀胱造設術―最新の低侵襲膀胱全摘除術
11.縦隔腫瘍に対するロボット支援手術
12.ロボット支援肺悪性腫瘍手術の実際
13.食道悪性腫瘍に対するロボット支援手術
14.da Vinciを用いた僧帽弁形成術の現在点
15.胃癌に対するロボット支援胃切除術
16.ロボット支援噴門側胃切除,“観音開き法”食道残胃吻合
17.胃癌に対するロボット支援胃全摘術
18.ロボット支援直腸切除・切断術
19.子宮頸癌,子宮体癌に対するロボット支援手術
20.咽喉頭癌に対する経口的ロボット支援手術
21.ロボット支援肝切除
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久米春喜 編