日当直 これだけは知っておきたい
緊急検査マニュアル
37巻13号 2009年12月20日 p.1362-1362
![]() |
![]() |
はじめに | ![]() |
![]() |
臨床検査のなかで緊急を要する項目は,電解質,血算,血液ガス,クレアチニンやアミラーゼなどの臨床化学検査,輸血検査,グラム染色など,手術を含む緊急の治療を必要とする項目に限られる.報告に時間のかかる検査は緊急検査に適していない.この意味では,病理検査全体が緊急検査の適応とはいいがたい.しかし,病理検査にも迅速診断など早く結果を出す必要がある場合があり,また緊急診療時に採取された病理細胞診用の検体を日当直の担当者が適切に処理しなければならない時がある.つまり,病理以外の部門の臨床検査技師も,病理細胞診検体の処理の方法を習熟している必要がある.
緊急時の病理検体としては,尿,髄液,胸腹水など液状検体が主であり,細胞診検査が対象となるが,ときには術中迅速診断で生検組織が提出されることもあるし,緊急手術で摘出臓器が提出されることもある.臓器の処理については外科医や看護師が対応すると思われるものの,臨床検査担当者に処理方法をきかれることもありうる.ここでは,緊急時に提出された組織検体および細胞診検体の取り扱い上の注意点について総論的に述べる.……(雑誌本文は続きます) |
![]() |
37巻13号 2009年12月20日
月刊(B5判,270頁) 発行時参考価格 4,200円 注文コード:296050 雑誌コード:08608-12 |
![]() |
|
![]() |