130巻2号 2017年2月1日 p.165-168
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特集 ビタミンの欠乏・不足をどう考えるか?―多彩な生理作用と疾患とのかかわり最新知見 | ![]() |
コラム:経静脈栄養におけるビタミン不足
滋賀医科大学医学部附属病院 栄養治療部
佐々木雅也 同薬剤部 堀江美弥 ![]() |
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はじめに | ![]() |
ビタミンは必要量がきわめて微量な栄養素であるが,人体が正常な生理機能を維持するためには欠かすことができない物質である.生体の補酵素の構成成分でもあり,不足により免疫力低下や皮膚炎,代謝異常症などの欠乏症が生じ,生体に対して重篤な状態をもたらすことになるが,基本的に生体内で生合成することができないため,体外からとり入れる必要がある.
栄養療法の大原則は,消化管を使用することとなっているが,消化管の機能が十分ではない,もしくは消化管を安全に使用することができない病態では静脈栄養法が適応となり,ビタミンを含む栄養素の補給は輸液に委ねられる.現在,わが国にて市販されている高カロリー輸液用総合ビタミン製剤は,水溶性ビタミン9 種類と脂溶性ビタミン4種類の合計13 種類を含む. 本稿では,静脈栄養におけるビタミンの不足について,とくに臨床的な注意点を中心に概説する.……(雑誌本文は続きます) ![]() |
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130巻2号 2017年2月1日
月刊(B5判,128頁) 発行時参考価格 1,600円 注文コード:061302 雑誌コード:09319-02 |
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