医学のあゆみ
297巻3号
光遺伝学の基礎と臨床の最前線
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2026年4月
- 注文コード:929703
- 雑誌コード:20473-4/18
内容紹介
・動物がいかにして光を受け取り世界を見ているのかという問いに端を発したロドプシン研究は,いまや視覚研究にとどまらず分野を横断する巨大な学問領域へと発展している.
・ロドプシンを用いて神経細胞の活動を光で操作する技術である“光遺伝学(オプトジェネティクス)”の登場や,多様なロドプシンの発見・性能向上により,神経科学の発展だけでなくヒト疾患に対する遺伝子治療の可能性をも切り拓きつつある.
・本特集は,微生物型,酵素型,動物型といったさまざまなロドプシンに焦点を当て,光遺伝学研究の基盤から応用までの最前線を論じる.さらにはマウスおよびマカクザルを用いた光遺伝学研究のひとつの到達点や,視覚再生研究についても取り上げる.
目次
はじめに(加藤英明)
機械学習を用いたイオン輸送型ロドプシンの機能予測と分子開発(井上圭一・竹内一郎)
チャネル型ロドプシンの構造機能相関および構造に基づく分子改変の現状(但馬聖也・加藤英明)
細胞の“情報伝達”を光で操る─酵素ロドプシンに基づくセカンドメッセンジャー制御技術(角田 聡・神取秀樹)
動物ロドプシンをベースとした光遺伝学ツールの最前線(小柳光正・寺北明久)
光によるがん治療を目指した光依存的な細胞死誘導技術の開発(須藤雄気)
光遺伝学より明らかになってきた海馬における社会性記憶の神経メカニズム(田尾賢太郎・他)
精神神経疾患の病態解明に向けた意思決定操作の光遺伝学的研究(佐々木 亮)
失われた視覚を再生する光遺伝学─科学と臨床の最前線(中田直之)
TOPICS
膠原病・リウマチ学 精神神経ループスにおけるミクログリア活性化と新規治療標的の可能性(狩野皓平・渥美達也)
消化器内科学 代謝機能を保持した成人肝細胞由来オルガノイド培養法の開発(五十嵐 亮・佐藤俊朗)
連載
医療における生成AIとDX(14)
個人主導の医療DX化に伴う薬機法上の注意点(フランケン)
医療にいかす行動経済学(11)
データと行動科学でヘルスシステムを改善する─健診・保健事業における行動科学と実装研究のモデル(福間真悟)
FORUM
人間社会の未来─専門家が予見する人類の行方(18) 情報的に健康な社会を(鳥海不二夫)
次号の特集予告
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