医学のあゆみ
296巻2号
全身疾患の新たな危険因子としてのマイクロ・ナノプラスチック
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2026年1月
- 注文コード:929602
- 雑誌コード:20472-1/10
内容紹介
・近年,マイクロ・ナノプラスチック(MNPs)による環境汚染が世界的な関心を集めている.
・MNPsは単なる環境汚染物質ではなく,生体内に侵入して蓄積し,炎症,酸化ストレス,免疫調節異常といった生体応答を惹起する可能性が指摘されている.実際,MNPs陽性例で心筋梗塞や脳卒中などによる死亡リスクが上昇すること,認知症患者の脳に高濃度のMNPsが蓄積していることが報告され,また,肺胞レベルでのMNPs曝露は慢性炎症や線維化を増悪させる可能性が指摘されている.
・本特集では,免疫毒性,生体への侵入経路,細胞傷害機構から,曝露低減に向けた行政的取り組みまで,多角的な視点でMNPsに関する最新情報を紹介する.
目次
はじめに(下畑享良)
総論─マイクロ・ナノプラスチックの基礎知識と問題点(芳賀優弥・他)
マイクロ・ナノプラスチックに含まれる化学物質と毒性(小川久美子・他)
マイクロ・ナノプラスチックの人体への侵入とその機序(金子昌平・酒井康行)
マイクロ・ナノプラスチックの表面性状と細胞障害性(辻野博文)
マイクロ・ナノプラスチックの心血管系への影響(曾和裕之)
マイクロ・ナノプラスチックの脳梗塞,認知症への影響(下畑享良)
大気中マイクロ・ナノプラスチックの呼吸器系への影響(和田百合花・石原康宏)
環境省のマイクロ・ナノプラスチックへの取り組み(環境省水・大気環境局環境管理課,環境省水・大気環境局海洋環境課プラスチック汚染対策室)
TOPICS
感染症内科学 HIV感染症の現状:病態理解と治療の進歩,早期診断の課題(照屋勝治)
内科学/心身医学 心因性発熱:経過観察は解決策ではない.積極的に治療すべき高体温症(岡 孝和)
連載
医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用(13)(最終回)
「ヘルスプロモーションプランナー」実現に向けた分散型ネットワークとデジタルツイン活用のスポーツ医学の発展:『次世代コンディショニング提供システム』構築(中田 研・他)
医師の働き方改革─取り組みの現状と課題(12)
医師の有給休暇の取り扱い(林 篤志)
医療における生成AIとDX(4)
生成AIを用いた診断応用の現在地と課題(沖山 翔・他)
医療にいかす行動経済学
はじめに─「行動経済学」という用語を聞いたことがあるだろうか?(水野 篤)
医療にいかす行動経済学(1)
医療行動経済学のすすめ(大竹文雄)
FORUM
人間社会の未来─専門家が予見する人類の行方(8) 気候変動と健康の未来(橋爪真弘)
書評『微生物世界の探究 生命誕生の謎へと至る四〇〇年』(鈴木哲也・丹羽正美)
次号の特集予告
電子版
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