●髙口光子の提唱する看護介護現場の中間管理職〔リーダー〕養成のための新しい指南書.
内容紹介
【本書の主な特徴】
●髙口光子の提唱する看護介護現場の中間管理職〔リーダー〕養成のための新しい指南書.まず問題意識をもって業務に取り組み,研修などにも積極的に参加し,現場をよくしようと日々努力している……けれど,現実は理想にはなかなか近づかないという葛藤をもつ人達のために,看護介護の現場で即反映できる施設づくりの具体的プロセスや考え方について簡潔・明解な記述で具体的にまとめている.
●リーダー・中間管理職にとって必要とされるリーダーシップについて厳しく指南.次にそれを解決するために必要なケア技術,新人教育のポイント,スタッフとのコミュニケーション・かかわり方,リーダーとしての介護施設でのケアマネジメントにつてを解説したリーダー必備の1冊.
目次
2 介護リーダー(指導者)に必要な「ケア」技術―「ケア」を業務にさせない「気づき」「プロ意識」を見出し・育む
3 新人教育(中途採用も含む)と指導のポイント―スタッフの能力を学歴や勤務年数のみで評価しないために
4 スタッフとの有効なコミュニケーションとかかわりかた―個々の職員の個性をどのように見極め伸ばしていくか
5 リーダーとしての介護施設のケアマネジメント―理念に基づく「ケア」を日常業務へ落とし込んでいくために
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
髙口 光子【たかぐちみつこ】
横浜市に生まれ,幼少期を北九州市で過ごす
1982年 高知医療学院理学療法学科卒業・理学
療法士免許取得(奨学金のお礼奉公として,福岡県のある医療グループに勤務.同グループの諸問題に遭遇し,老人医療に疑問をもつ.2年6か月の勤務後,託児所のある病院を求めて退職)
1985年 社団法人福岡医療団千鳥橋病院勤務
(地域医療・地域リハビリテーションを通して,老人ケアの実践を目指す.家庭の都合で熊本県へ転居)
1987年 医療法人社団黎明会宇賀岳病院リハビリテーション科科長(老人病院での生活ケア・生活リハビリテーションの実践に取り組む)
1994年 社団法人熊本県理学療法士協会理事
1995年 社会福祉法人熊本南福祉会特別養護老人ホームシルバー日吉勤務(老人の生活に密着した介護現場を求め,理学療法士から寮母への転身として話題になる)
1996年 シルバー日吉介護部長
1998年 介護支援専門員資格取得
1999年 シルバー日吉デイサービスセンターセンター長・シルバー日吉在宅部長
2000年 介護福祉士免許取得
現 在 シルバー日吉を2002年3月末に退職し,介護アドバイザーとして新たな旅路を目指す.介護老人保健施設ききょうの郷に属す.
主な著書 仕事としての老人ケアの気合(医歯薬出版),病院でひらいた生活ケア(筒井書房),シルバー日吉の手作りケアマニュアル(共著,熊本南福祉会),現場がつくるケアプラン(共著,雲母書房),いきいきザ老人ケア(医学書院「第1回いきいき大賞」受賞),介護保険時代の新地域リハビリテーション(共著,厚生科学研究所),介護保険がやってきた(共著,雲母書房)ほか
春日井真記子【かすがいまきこ】
愛知県一宮市(旧尾西市)に生まれる
1995年 東京工業大学理工学研究科建築学専攻修了(高齢者施設を研究しながら,週2日2年間にわたり特別養護老人ホームで働かせてもらう).都市計画コンサルティング会社に勤務(福祉の現場と行政の中間に立ち,パイプ役になるんだと意気込んで就職したが甘かった.入社6年目に父親の病気を機に退職し実家に戻る)
2000年 春日井不動産株式会社に勤務.1級建築士資格取得
2001年 アドバイザーとして仕事を組むために髙口さんと知り合う.第1印象は「おとなしい方だなあ.この人がアドバイザーできるのかな?」だったが,数時間後には春日井が涙を流す(高齢者福祉の考えかたを聞き,髙口さんのお役に立ちたいと思うようになる)
2002年 ききょうの郷へ介護アドバイザーに入りながら入浴棟の基本設計,デイサービスセンターそてつ・デイサービスセンター松本の基本設計を担当.その後出産.父親の死亡により実家の不動産業を膨大な借金とともに引き継ぐ
2004年 建築士の仕事を再開するとともに「髙口光子のリーダー論」の本格的なまとめにとりかかる