医学のあゆみ
282巻13号
痒みはどこまでわかったか ─痒み研究の最前線
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2022年9月
- 注文コード:928213
- 雑誌コード:20474-9/24
内容紹介
・“痒み”は皮膚だけに生じる,独特の感覚である.そして痒みは,皮膚疾患患者にとって最もQOLに影響を与える症状のひとつである.
・近年,痒み研究は著しい進歩をみせている.痒み伝達の神経生理学的メカニズム,新規の痒み伝達物質など,毎年のように新知見が報告されている.
・新規痒み伝達物質をターゲットとした薬剤も続々と開発され,一部は臨床応用されている.その効果を評価することで,さらに痒みのメカニズムが明らかとなっている.
目次
はじめに 本田哲也
痒みを伝える一次感覚神経の理解の現状 岡田峰陽
痒みとTRPチャネル 富永真琴
痒みメディエーター 森建二・他
脊髄における痒み伝達機構 歌 大介
痒み対策と治療法─アトピー性皮膚炎を中心に 室田浩之
連載
人工臓器の最前線(8)
人工聴覚器の現状 岩崎 聡
医療AI技術の現在と未来─できること・できそうなこと・できないこと(3)
医療AI・機械学習技術の病理画像への応用 越智三枝子・河村大輔
TOPICS
腎臓内科学 慢性腎臓病患者のナトリウム・カリウム排泄量と腎機能予後 尾形宗士郎・他
循環器内科学 アクチン重合促進因子mDia1は圧負荷心肥大応答を制御し心機能維持に寄与する 安部一太郎・他
FORUM
グローバルヘルスの現場力(5) 自分のいる場とグローバルの場の重なり 後藤あや
病院建築への誘い─医療者と病院建築のかかわりを考える 特別編─個室病棟について考える 亀谷佳保里
書評『免疫学者のパリ心景 新しい「知のエティック」を求めて』(矢倉英隆 著) 武田 昭
次号の特集予告
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