免疫学者,パリで哲学する――
『週刊 医学のあゆみ』の好評連載エッセイ「パリから見えるこの世界」を大幅に加筆・再構成し,待望の書籍化!
内容紹介
・免疫学の研究者から転じて,ソルボンヌ大学で哲学を専攻(科学認識論,科学・技術史で博士号取得).
・“知のエピキュリアン”が語る「わたしの方法序説」――あらたな認識の方法として「科学の形而上学化」を提示.
・二つの文化の対<科学と哲学,日本とフランス>のインターフェースから見えてくる,これからの「世界」とあらたな「知のエティック」とは?
【主な目次】
第1章 なぜフランスで哲学だったのか
第2章 この旅で出会った哲学者とその哲学
第3章 科学という営み,あるいは科学者を突き動かすもの
第4章 科学と哲学の創造的関係を求めて
第5章 「現代の超克」のためのメモランダム
【COLUMN】
・古典を読むという「実験」が欠かせないわけ
・二つの闇の間の閃光
・免疫の本質に至る旅
・「科学と哲学」を考えるカフェとフォーラム
・エッセイシリーズから見えてきた好みの哲学者
目次
第2章 この旅で出会った哲学者とその哲学
第3章 科学という営み,あるいは科学者を突き動かすもの
第4章 科学と哲学の創造的関係を求めて
第5章 「現代の超克」のためのメモランダム
書評
本書の書評をご覧いただけます!
書評:木村彰方 先生 (『医学のあゆみ』2022年9月10日号掲載)書評:武田 昭 先生 (『医学のあゆみ』2022年9月24日号掲載)
本書の関連記事をご覧いただけます!
対談:教養としての研究留学 (『医学のあゆみ』2013年6月22日号掲載)
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
1972年北海道大学医学部卒業.
1978年同大学院博士課程修了(病理学).
1976年〜ハーバード大学ダナ・ファーバー癌研究所,1978年〜スローン・ケタリング記念癌研究所,1983年〜旭川医科大学,1989〜2007年東京都神経科学総合研究所(現東京都医学総合研究所),免疫統御研究部門長として研究生活を終える.
2001〜2007年首都大学東京(現東京都立大学)客員教授.
2009年パリ第1大学パンテオン・ソルボンヌ大学院修士課程修了(哲学).
2016年ソルボンヌ大学パリ・シテ(現パリ・シテ大学)大学院博士課程修了(科学認識論,科学・技術史).
2016〜2018年トゥール大学招聘研究員.
2013年〜サイファイ研究所ISHE代表.
訳書に,クリルスキー『免疫の科学論―偶然性と複雑性のゲーム』(みすず書房,2018),コサール『これからの微生物学―マイクロバイオータからCRISPRへ』(みすず書房,2019).
執筆者の関連書籍を探す場合は下に表示された名前をクリックしてください
矢倉英隆 著