やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
282巻3号
めまい −治療と研究の最前線

発行時参考価格 1,400円
  • 総頁数:70頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2022年7月
  • 注文コード:928203
  • 雑誌コード:20473-7/16

内容紹介

・めまいはさまざまな疾患により発症する.最近,メニエール病や遅発性内リンパ水腫の難治例に対する中耳加圧治療が保険収載された.また,良性発作性頭位めまいに対する耳石置換法のエビデンスも確立されてきた.
・内耳造影MRIを用いた内リンパ水腫画像検査が広く行われるようになり,メニエール病の病態である内リンパ水腫が画像診断できるようになった.本特集では,これらの新しい検査法についても解説する.
・また最近,デバイスを用いた前庭リハビリテーションが開発され,有効性が報告されている.これまで両側前庭機能障害によるめまいは治療が困難であったが,ノイズ前庭電気刺激治療が開発され,有効性が報告されている.

目次

特集 めまい−治療と研究の最前線
 はじめに 武田憲昭
 メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン2020年版 將積日出夫
 良性発作性頭位めまい症診療ガイドライン2022年版 今井貴夫
 前庭神経炎診療ガイドライン2021年版 肥塚 泉
 新しいめまい疾患−PPPDと前庭性片頭痛 堀井 新
 新しい平衡機能検査−vHITとVEMP 室伏利久
 内耳造影MRIによるメニエール病周辺疾患の内リンパ水腫陽性率 北原 糺
 平衡訓練/前庭リハビリテーションの基準−2021年改訂− 伏木宏彰
 ウェアラブルデバイスを用いた平衡訓練の開発 佐藤 豪
 両側前庭障害に対するノイズ前庭電気刺激治療の開発 岩ア真一

連載
バイオインフォマティクスの世界(14)
 やってみようバイオインフォマティクス−RNAseq解析編 永井貴大・他

人工臓器の最前線(2)
 人工関節の最近の動向とそれについて思うこと 菅本一臣

TOPICS
 アレルギー学 FADSマウス:アトピー性皮膚炎およびアトピー性角結膜炎の新たなマウスモデル 布村 聡
 神経内科学 脳卒中後てんかん患者の機能予後と生命予後:PROPOSE研究の結果から 吉村 元
 消化器外科学 ロタウイルス感染症と胆道閉鎖症 小坂太一郎・江口 晋

FORUM
 中毒にご用心−身近にある危険植物・動物(18) ドクガ,チャドクガ,イラガの仲間−誤って幼虫に刺されたら 鳴海翔悟

 次号の特集予告