医学のあゆみ
274巻11号
形成外科の最前線
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2020年9月
- 注文コード:927411
- 雑誌コード:20472-9/12
内容紹介
・形成外科分野では自家組織移植,自家細胞を用いた組織再生が実臨床として長年行われてきている.わが国ではじめて承認された細胞使用製品である自家培養表皮は600例以上の患者の皮膚再生に用いられている.
・また,脂肪細胞を併用した乳房再生,軟骨細胞を用いた耳介形成手術と,細胞を自家組織と組み合わせた組織再生も行われてきている.最近では,付属器まで含めた皮膚・皮下組織全体の再生も提唱されている.
・微小循環評価,ロボット手術など組織生着に必要な検査,手技も実臨床に基づいた評価が行われている.また,瘢痕・ケロイド治療,レーザー治療など,“きれいになおす”ためにはこれらすべての理解が必要である.
目次
はじめに 森本尚樹
細胞リプログラミングによる潰瘍面からの新規上皮化−高齢化社会における皮膚潰瘍治療のブレークスルーをめざして 栗田昌和・他
同種細胞を用いた皮膚再生 坂本道治
自家培養軟骨による小耳症手術とその長期経過 今井啓介・他
脂肪注入による乳房再建と最近の進歩−皮弁再建との併用,鏡視下乳房切除後の再建,培養脂肪幹細胞の付加まで 佐武利彦・他
Robot-assisted microsurgeryの最前線 成啓介・亀井 譲
光音響イメージングを用いた術前血管マッピング 津下 到・齊藤 晋
ケロイド・肥厚性瘢痕治療の最前線 小川 令
レーザー治療の最前線 葛西健一郎
連載
再生医療はどこまで進んだか(12)
内耳性難聴に対するiPS細胞創薬 藤岡正人
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学(5)
制御性T細胞 大倉永也・坂口志文
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
はじめに−バイオミメティクス総論 下村政嗣
1.新たな観察法としてのNanoSuit(R)法−ウジ虫から学ぶ 針山孝彦
TOPICS
臨床栄養学 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を防ぐ栄養学 香川靖雄
消化器内科学 肝疾患の病態形成・制御に寄与する細胞外小胞(extracellular vesicles)の役割 江口暁子
社会医学 第15回タバコ病予防国際学会・学術総会 Global Tobacco Free Summit:タバコゼロ社会の実現〜生命の源から見える現実と未来〜を主催して 埴岡 隆・他
FORUM
医療社会学の冒険(26)(最終回) 医療問題における社会と個人 美馬達哉
パリから見えるこの世界(95) 汎心論,それは物理主義を乗り越えることができるのか 矢倉英隆
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