医学のあゆみ
271巻7号
脊髄損傷治療はどこまで可能か
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2019年11月
- 注文コード:927107
- 雑誌コード:20473-11/16
内容紹介
・脊髄損傷は年間100万人当たり40.2人発症し,国内で年間約5,000人の新規脊損患者が発症している.また,現患者数は約8万人(18歳以上)で,そのうち労災患者は約1.5〜2万人と報告されている.
・脊髄再生治療の可能性については基礎研究,臨床研究を含め世界各国で進められているが,そのなかでも2018年,日本ではじめて保険認可された骨髄由来間葉系幹細胞(MSC)移植が認められた.
・本特集では,現在どこまで脊髄損傷後の再生治療が進んでいるのか,また実際はどこまで可能なのかを脊髄再生治療のトップリーダーの先生方にご執筆いただく.
目次
はじめに 松山幸弘
HGFを用いた急性期脊髄損傷治療−新規薬剤髄腔内投与の治験開始までの道のり 北村和也・他
急性脊髄損傷に対する顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を用いた神経保護療法 古矢丈雄・他
脊髄損傷患者に対する自家骨髄間葉系幹細胞移植療法 森田智慶・他
神経栄養因子とコンドロイチナーゼによる脊髄再生の促進 菅野晴夫
Scaffold-freeな骨髄間葉系細胞シートの有用性−軸索再生とグリア瘢痕形成抑制 奥田哲教・他
慢性期脊髄損傷治療とグリア瘢痕制御 岡田誠司
連載
地域医療の将来展望(9)
地域医療とワークライフバランス 牧野伸子
診療ガイドラインの作成方法と活用方法(4)
急性膵炎ガイドライン 廣田衛久・他
TOPICS
腎臓内科学 HGF分泌シートの開発と腎線維化抑制 岡 雅俊・新田孝作
消化器内科学 MRエラストグラフィによる肝線維化評価 米田正人・他
神経内科学 αシヌクレインのプリオン様作用 寺田 真・玉岡 晃
FORUM
医療社会学の冒険(19) ヒステリーのヒストリーと19世紀健康ブーム 美馬達哉
次号の特集予告
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