医学のあゆみ
269巻6号
抗菌薬耐性(AMR)と闘う
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2019年5月
- 注文コード:926906
- 雑誌コード:20472-5/11
内容紹介
・今日,150を超える抗菌薬が開発され,その応用範囲が広がり使用量が増加するなかで,人類はこれまでにない危機的局面に直面している.耐性菌の出現とその蔓延の問題である.
・耐性菌問題は病院内だけではなく,市中・環境・社会,そして地球規模で考えなければいけないグローバルな問題であり,アカデミア,企業,行政の連携に加えて,国家間での協調・協力がきわめて重要になる.
・本特集では,日本のAMR対策アクションプランの目標と戦略,グラム陽性薬剤耐性菌の最新動向,抗酸菌感染症,次世代感染症診断法など,注目のトピックを第一線で活躍される先生方に概説いただく.
目次
はじめに 舘田一博
世界の脅威:多剤耐性菌の地球規模での蔓延−医療暗黒時代の再来 荒川宜親
日本のAMR 対策アクションプランの目標と戦略 大曲貴夫
薬剤耐性グラム陰性菌 青木弘太郎
わが国のグラム陽性薬剤耐性菌の最新動向−MRSA,VRE,PRSP 久恒順三・他
抗酸菌感染症 長谷川直樹
耐性真菌の現状と課題−カンジダ症・アスペルギルス症 掛屋 弘
次世代感染症診断法 太田賢治・他
感染治療薬パイプライン−多剤耐性グラム陰性菌感染症治療薬を中心として 石井良和
連載
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(18)
CST は究極のシミュレーション教育だ! 鈴木崇根
健康寿命延伸に寄与する体力医学(6)
サルコペニア予防・治療としての多様な筋力トレーニング 安田智洋
TOPICS
癌・腫瘍学 終末期せん妄と“お迎え現象” 森田達也
細胞生物学 リソソームストレスを制御するLRRK2 とRab GTPase 桑原知樹
再生医学 乱流が可能にしたiPS 細胞由来血小板製剤の実現 藤尾康祐・江藤浩之
FORUM
医師のバーンアウト(燃え尽き症候群)をふせぐためには?−脳神経内科領域の取組みから学ぶ(10) バーンアウトを精神医学から考える:その診断の可能性と対応 塩入俊樹
パリから見えるこの世界(79) CRISPR-Cas,あるいは「獲得形質の遺伝」を再考する 矢倉英隆
Books Information
次号の特集予告
電子版の購入
以下のウェブサイトで論文単位の購入が可能です.
※リンク先は医歯薬出版株式会社のウェブサイトではありません.利用方法等は各ウェブサイトへお問い合わせください.