医学のあゆみ
268巻4号
カテーテルアブレーションの最近の進歩
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2019年1月
- 注文コード:926804
- 雑誌コード:20474-1/26
内容紹介
・1990年初頭にわが国に臨床導入されたカテーテルアブレーション法は,この30年近い年月のなかで非薬物的な循環器治療法として確立されたばかりか,依然として日進月歩の技術革新が続いている.
・それに伴い,適応対象の不整脈は拡大し,2000年前後には心房細動のアブレーション治療が可能となった.その結果,わが国のアブレーション件数は10年前の約2.5万件/年から,現在9万件/年まで増加した.
・本特集では,実際にアブレーションや機器開発に第一線で取り組んでいる先生方に,診断機器・治療機器領域の技術革新の臨床応用法,また頻脈のアブレーション標的の特定方法の進歩について解説いただく.
目次
はじめに 平尾見三
発作性上室頻拍−種々のタイプの房室結節リエントリー性頻拍の診断と有効なアブレーション法 丸山光紀
心房頻拍−ATP 感受性心房頻拍の診断と“入口”“出口”アブレーション法 山部浩茂
心房細動−肺静脈隔離術の最新法と持続性心房細動に対するアブレーションのトレンド 山下省吾
心室性期外収縮(VPC)−流出路起源性VPC の焼灼部位の新しい特定方法 前田真吾・合屋雅彦
特発性心室頻拍−リエントリー回路の診断とアブレーション部位 小松雄樹
基礎心疾患を有する心室頻拍−3D マッピングと電気生理学的手法によるアブレーション標的の指標 中原志朗
MRI ガイド下のカテーテルアブレーション−その有用性と課題 田尾 進
連載
地域包括ケアシステムは機能するか(11)
都市計画と地域包括ケアシステム 園田眞理子
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(8)
アウトカム基盤型教育の新たな展開−マスタリー・ラーニングとシミュレーション教育 田邊政裕
TOPICS
消化器内科学 Functional cure をめざすB 型肝炎治療の近未来 五十川正記・田中靖人
整形外科学 脊髄損傷に対する自家骨髄間葉系幹細胞治療 山下敏彦
耳鼻咽喉科学 パーキンソン病と嗅覚 室伏利久
FORUM
がん教育の現状と課題(11) がん教育によって変わる日本の医療 中川恵一
医療社会学の冒険(9) スペアパーツを生きる 美馬達哉
書評 『日本医大式 脳卒中ポケットマニュアル』(木村和美,西山康裕編著) 山口武典
次号の特集予告
電子版の購入
以下のウェブサイトで論文単位の購入が可能です.
※リンク先は医歯薬出版株式会社のウェブサイトではありません.利用方法等は各ウェブサイトへお問い合わせください.