医学のあゆみ
268巻2号
Gorlin症候群 −発生から治療法まで
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2019年1月
- 注文コード:926802
- 雑誌コード:20472-1/12
内容紹介
・Gorlin症候群は,1960年に報告された高発癌性の神経皮膚症候群である.日本国内ではまだよく知られていない疾患かもしれないが,疾患背景には多くの生物学的に興味ある事実がある.
・本症候群の責任遺伝子がヘッジホッグ蛋白の受容体PTCH1であることが報告され,シグナル異常症として脚光を浴びた.現在,vismodegibをはじめ,この経路を標的とした治療が期待されている.
・本特集では,Gorlin症候群をめぐる数多くの話題に触れ,ヘッジホッグシグナルが生体に果たす役割を理解していただくとともに,本症候群に関心を持たれる方が増えることを心より願っている.
目次
はじめに 藤井克則
Gorlin 症候群の歴史 塩浜 直
Gorlin 症候群とヘッジホッグシグナル 内田智子
Gorlin 症候群の臨床症状−日本での調査を中心に 内川英紀
Gorlin 症候群の遺伝子診断 宮下俊之・高山吉永
Gorlin 症候群とiPS 細胞 池原 甫
Gorlin 症候群と骨代謝 高谷具純
放射線による髄芽腫発生とヘッジホッグシグナル経路 鶴岡千鶴・島田義也
Gorlin 症候群の治療・診療 青山弘美
連載
地域包括ケアシステムは機能するか(9)
医療行政が推進する地域包括ケアシステム 木全真理・飯島勝矢
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(6)
心臓病患者シミュレータ“ハーヴェイ君”−世界初の心臓病患者マネキン 階經和
TOPICS
再生医学 多能性幹細胞を用いた腎臓再生 村 毅・横尾 隆
免疫学 非古典的単球の生存を制御する転写因子C/EBPβ 平位秀世
消化器内科学 肝細胞癌の薬物療法 工藤正俊
FORUM
『当直医マニュアル』出版30 周年 記念座談会 当直医マニュアルの30 年 小畑達郎×近藤克則×小松孝充×箕輪良行
パリから見えるこの世界(75) シンポジウム「医学における人間」で,現代医学の課題を考える 矢倉英隆
次号の特集予告
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