だれも知らなかったのどちんこ(口蓋垂)の不思議な話
内容紹介
●「のどちんこ」(口蓋垂)って,なんのためにあるの? 意外に知られていない「のどちんこ」の役割や,摂食嚥下・呼吸・発声との微妙な関係が,なんと,イヌやカエルなど他の動物たちとの比較でよくわかる.
●「のどちんこ」がなくてもキスはできるのか? 口腔,鼻腔,咽頭の構造と機能が,「のどちんこ」を通して考えることで,いっそうわかってくる!
●だれもうまく説明できなかった「のどちんこ」の疑問や問題,重要性などについて,わかりやすく軽快に語ったウンチクあふれる愉快な科学エッセー.各項目にはユニークでユーモラスなイラストが挿入されて思わず納得.
●クリニックの待合室にも置いてください.
目次
2 「のどちんこ」はなぜあるのか
3 「のどちんこ」がなくてもキスができるのか
4 パパとママ 口の形は同じ
5 「のどちんこ」を自分で動かせますか
6 「のどちんこ」の感覚
7 ガラガラうがいは喉の奥まですっきりするか
8 捕食と呼吸は別道
9 くしゃみは鼻に,なぜ
10 咳は口に,なぜ
11 鼻から水は飲めない
12 人は誤嚥しやすい動物
13 哺乳類の嚥下の特徴
14 お年寄りはなぜ誤嚥しやすいのか
15 誤嚥を起こしやすい姿勢
16 なぜ,いびきは寝ているときに出る
17 眠っているときにも呼吸を忘れないのは,なぜ
18 睡眠時無呼吸症候群
19 咀嚼から嚥下に自然移行するのは,なぜ
20 咀嚼や嚥下の方法を忘れることはあるか
21 咀嚼は快楽か
22 カエルの呼吸,人とこんなに違う
23 哺乳類はオッパイが吸える
24 直立歩行で激変した人の口の構造
25 犬はなぜ「イー」と言えないのか
26 人の口呼吸と音声
27 母音と子音
28 発音時の軟口蓋運動
29 濁音を強く発音できないのは,なぜ
30 早口ことば,練習すればどこまで早くなる
31 聴覚と構音
32 カエルが一気に虫を飲み込むのは,なぜ
33 人と犬と馬 呼吸の違い
34 マラソンのあとの「のどちんこ」
35 「のどちんこ」の病気
36 胎児の「のどちんこ」のつくられ方
37 「のどちんこ」と脳
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
松矢篤三【まつやとくぞう】
1938年 大阪府に生まれる
1964年 大阪大学歯学部卒業
1974年 大阪大学歯学部附属病院講師
1978年 大阪大学歯学部助教授
1986年 大阪大学歯学部教授
1997年 大阪大学歯学部附属病院病院長
2000年 大阪大学大学院歯学研究科教授
2002年 大阪大学名誉教授
古郷幹彦【こごうみきひこ】
1955年 大阪府に生まれる
1980年 大阪大学歯学部卒業
1988年 大阪大学歯学部助手
1995年 大阪大学歯学部附属病院講師
1996年 大阪大学歯学部助教授
2002年 大阪大学大学院歯学研究科教授