「力を察知する」観察眼を養い,力からどう歯を守るかを考える!
――口腔から読み解いた「力」の問題にチームで対処する
内容紹介
●歯科のプロフェッショナルは,よく噛める口腔を作りあげたり維持したりする一方で,噛みすぎることによって起こるさまざまなリスクに関しても常に意識的でなければなりません.
●本書では,「持続的に加わる微小な力,あるいは過剰で暴力的な咬合力によって起こるさまざまな歯科的病態」を,歯科過剰負荷症候群dental overload syndromeと定義し,咬合性外傷と歯周病との関連,歯列接触癖TCH,トゥースウェア,歯根破折や知覚過敏など,力が口腔に及ぼすさまざまな兆候を取り上げ,それに対処するための臨床的なポイントを症例を通してビジュアルに解説しました.
●また,この力の問題は,歯科医師・歯科衛生士のチーム医療で対応する必要があります.歯科衛生士はSPTにおいて過剰な咬合力に気付き,歯科医師に報告する必要があり,歯科医師は,加齢、性格、筋力、歯質、咬合、ストレスなどの影響を受けながら,日々変化し,相互に絡み合う歯に加わる力の問題を読み解き,歯や歯周組織の破壊を未然に防ぐために対処しなければなりません.
●“炎症のコントロール”のプロが“力のコントロール”に取り組んだ本.
目次
2 歯列接触癖 Tooth Contacting Habit
3 トゥースウェア・セメント質剥離 Tooth Wear & Cementum Detachment
4 咬耗・歯冠破折 Attrition & Crown Fracture
5 歯根破折 Root Fracture
6 知覚過敏 Hypersensitivity
7 噛みしめ Clenching
8 補綴後にかかる力 Prosthesis & Overload
書評
本書の書評をご覧いただけます!
書評:内藤正裕 先生 (『歯界展望』2013年1月号掲載 PDFファイル:約849KB)書評:茂木美保 先生 (『デンタルハイジーン』2013年3月号掲載 PDFファイル:約555KB)
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
内山 茂【うちやましげる】
1952年 新潟県に生まれる
1977年 東京医科歯科大学歯学部卒業
1984年 現在地に開業
1998年 東京医科歯科大学臨床教授
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内山茂 著