内容紹介
●HBV,HCVの基礎研究から得られた成果を臨床へいち早く還元した,いま最も求められる最新治療コンセンサスを完全紹介.
●治療の最大の問題点である薬剤耐性化・治療抵抗性への対応,さらに新規治療薬によるあらたな治療戦略までを網羅.
目次
1.B型肝炎―基礎研究と臨床の接点(田中靖人・杉山真也)
2.In vitro,in vivoにおけるHBVの薬剤感受性評価と臨床への応用―ヒト肝細胞キメラマウスを用いた基礎研究とその応用(柘植雅貴・茶山一彰)
3.核酸アナログ時代におけるインターフェロン(IFN)治療の適応と限界(進藤道子)
4.ラミブジン長期投与の実態―継続かvs.中止か(南 祐仁)
5.B型慢性肝炎に対するエンテカビルの長期治療成績と耐性変異ウイルスの出現率に関する最新の知見(小橋春彦)
6.核酸アナログ耐性の分子メカニズム(今関文夫)
7.B型肝炎再活性化とその対策(田中榮司)
8.肝細胞癌根治後の再発における HBV DNA量の影響,再発予防に対する抗ウイルス薬の関与(中馬 誠・髭 修平)
C型肝炎
9.C型肝炎ウイルスの基礎研究と臨床の接点(脇田隆字)
10.C型肝炎ウイルス変異に基づく治療戦略(坂本 穣・榎本信幸)
11.ALT正常 HCVキャリアの治療適応を考える(熊田 卓・豊田秀徳)
12.高齢者 C型肝炎に対するペグインターフェロン・リバビリン併用療法(平松直樹・林 紀夫)
13.ペグインターフェロン・リバビリン併用療法の難治要因―難治要因における宿主自然免疫の関与も含めて(朝比奈靖浩)
14.酸化ストレスの抑制は C型肝炎の肝発癌を抑制しうるか?(吉岡奈穂子・日野啓輔)
15.データマイニングを用いた治療効果予測(八橋 弘)
16.新規治療の現状:プロテアーゼ阻害剤(鈴木文孝)
17.新規治療の現状:SPT阻害剤―宿主因子を標的にしたHCV増殖抑制(小原道法)
18.HCV増殖・培養系を用いた抗ウイルス化合物の大規模スクリーニング(坂本直哉)
19.肝癌治療後の抗ウイルス療法(西口修平・山本晃久)
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溝上雅史 編