●M-Testは,なぜ人々の注目を浴びるのだろうか
内容紹介
●「M-Test(経絡テスト):身体の動きに伴う症状を指標にした診断と治療」は,なぜ人々の注目を浴びるのだろうか.それは非常に簡単で,誰にも容易に応用でき,かつ再現性が高いことに加えて情報を共有しやすいといった点と,病態や治療効果を的確かつ迅速に把握できることなどがあげられる.
●M-Testを用いることにより,患者が困っている病気(患者の病気)をまるごと尊重すること(NBM)が可能となり,同時にデータに基づく医者の判断(EBM)とすりあわせることで,患者の臨床像を新たに浮上させることができるようになる.
●さらに,M-Testの基本動作が日常生活動作(ADL)の動きに相当し,ストレッチの動きでもあることに注目すべきであろう.これは,日常生活の過負荷で引き起こされたさまざまな症状に対して,ストレッチを応用することで日々の養生ができることを意味している.つまり治未病を実現できる可能性を示している.
●M-Testを広めるためには,M-Testをわかりやすく解説したうえで,基本となる内容を具体的に理解してもらう「Q&A」を備えた本を世に出すことが必要という著者らの願いが本書の原動力となった.
目次
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
向野義人【むかいのよしと】
1947年 福岡県に生まれる
1971年 九州大学医学部卒業
1977年 医学博士
1982年 福岡大学病院第2内科講師
1989年 福岡大学体育学部(1997年よりスポーツ科学部)教授
(現在に至る)
福岡大学病院第2内科兼務(東洋医学外来担当)
1990年 福岡大学大学院スポーツ健康研究科スポーツ医学専攻修士課程指導教授
(現在に至る)
2004年 福岡大学大学院スポーツ健康研究科博士課程指導教授(現在に至る)
2006年 福岡大学病院東洋医学診療部初代診療部長(現在に至る)