内容紹介
500枚余のカラー写真はもう絵本です 形成外科以外の他科医師へおくる形成外科の本
●他科の外科系医師,一人当直医,全科対応の診療所医師,臨床研修医を対象に,@ だれにでも行える形成外科的手技,A 常識と思われてきた間違い・意外と教わらない常識,B 遭遇する頻度の高そうなもの,C 後方施設に搬送するまでにしておくべきこと・してはならないこと,D アザ,先天異常,皮膚悪性腫瘍などをどこに紹介するか,などについて500枚を超えるカラー写真とオリジナルイラストによりわかりやすく図解.
●皮膚の腫瘍については皮膚科的な「見る目」と形成外科的な「手技」を,臨床第一線での豊富な経験を基にその要諦を的確に記載.
●患者のQOLをより向上させる形成外科的手法のエッセンスを紹介.
【著者序文「この本の目指すところ―それは絵本」より】
田舎の病院では,若い医師が顔面や手の外傷・熱傷の処置を必要とされる機会は非常に多い.また,皮膚の腫瘍について相談されることもよくある.皮疹やデザインは100万回説明しても写真を見るほどの説得力はないので,カラー写真を多くして文章はできるだけ短く箇条書きにした.絵本のようにパラパラめくって何度も絵を見て,視覚から大脳にインプットしていただけたらと思う.
目次
皮膚と皮弁の知識
基本的な処置と医療材料
形成外科で用いられる手術手技
◆外来小手術と外科的処置
1.生検
2.切開・排膿
3.粉瘤
4.陥入爪(いわゆる巻き爪)
5.液体窒素による凍結療法
6.胼胝腫および鶏眼(いわゆるタコとウオノメ)
7.母斑細胞母斑(黒子,いわゆるホクロ)
8.黄色腫,眼瞼黄色板
9.耳介血腫および軟骨膜炎
10.ガングリオン
11.釣り針の処置
12.爪甲剥離
13.爪下血腫
14.指尖部の小欠損
◆救急・外傷
外傷(総論)
顔面外傷
熱傷
◆各論
手の外科
先天異常
あざ(母斑・血管腫)と母斑症
皮膚および軟部組織の良性腫瘍
皮膚悪性腫瘍
難治性潰瘍・瘻孔
感染症
褥瘡
マイクロサージャリー
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
青 雅一 あおまさかず
1981年 自治医科大学卒業
1981年 岡山済生会総合病院
1983年〜1986年 大原町国保病院,西粟倉村国保診療所
1987年 岡山済生会総合病院
1988年 矢掛町国保病院
1990年 岡山済生会総合病院形成外科
2002年 同主任医長
池田和隆 いけだかずたか
1982年 自治医科大学卒業
1984年〜1987年 舳倉島診療所,市立輪島病院,能登島診療所
1988年 石川県立中央病院形成外科
1990年 公立能登総合病院形成外科
1995年 富山市民病院形成外科
1996年 公立能登総合病院形成外科
2003年 浅ノ川総合病院形成外科部長
藤岡正樹 ふじおかまさき
1985年 自治医科大学卒業
1985年 山口県立中央病院
1995年 長崎大学医学部附属病院
1998年 宮崎社会保険病院形成外科部長
2000年 福岡徳洲会病院形成外科医長
2003年 国立病院長崎医療センター形成外科部長
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