やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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月刊「歯界展望」別冊
エンド処置歯の支台築造・歯冠修復
歯内療法と補綴のインターフェース領域を考える

定価 7,150円 (本体 6,500円+税10%)
  • 総頁数:136頁 / カラー
  • 判型:A4判変
  • 発行年月:2025年6月
  • 注文コード:351270
  • 雑誌コード:04246-06

エンド処置後の三大トラブル「細菌漏洩」,「歯根破折」,「修復物脱離」を防ぐための最新の考え方・アプローチを徹底考察!

内容紹介

●エンド処置歯の支台築造・歯冠修復は,「歯内療法」と「補綴」という2つの専門領域にまたがり,それぞれの専門家の意見が一致していない論点もある,臨床家を悩ます領域です.
●本書は,歯内療法専門医と補綴専門医,そして両領域に研鑽を積んだ一般歯科医というバランスのとれた執筆陣により,臨床的なポイント・意見を集約しました.
●エンドと補綴(支台歯形成)の基本的原則をおさえ,エビデンスと臨床判断に基づいた対応・テクニックを提示.
真に患者さんに寄与する治療への最適解へと導きます.

序文

序
 本書の企画について,出版社より打診された際,正直あまり気が進まなかった.理由としては,「歯内療法」と「補綴」という2つの専門領域にまたがるこのトピックは,それぞれの専門家の意見が一致していない論点が多くあり,取り上げ方が難しいことを知っていたからである.かといって,どちらかの専門家だけでまとめたとしても偏った意見になってしまいがちで,それもまた問題である.
 この領域の大きなポイントは3つあり,「歯根破折」,「細菌漏洩」,「修復物脱離」である.この3つのどこに比重をおいた処置を行い,論じるのかは,術者や演者によって異なってくる.また,各論点における専門医ならではの知識の偏りも,意見の集約が困難な理由になっている.たとえば,歯根破折や細菌漏洩の原因や対策について,一般歯科医や補綴歯科医は深く学ぶ機会は限られているし,歯内療法専門医が修復物脱離に関する力学的,技術的なことを習得するための時間も十分とはいえない.
 本書は,2名の歯内療法専門医と1名の補綴専門医,そして,歯内療法と修復処置に研鑽を積んだ1名の一般歯科医という,バランスのとれた執筆陣となった.このことは,本書の内容が偏りなく,それぞれの専門性を深く考察しながら構成されるための重要な要因となっている.
 各章はそれぞれの専門性から,必ずおさえなければいけない臨床的,文献的ポイントが示され,解説されている.本書の最も特徴的な点は,歯内療法と修復処置のはざまである「築造処置」について,各術者の専門性の違いをふまえた視点で十分に語られているところであろう.最終章(Chapter 4)では,それまでに解説されたコンセプトやテクニックを用いた症例を,読者がイメージしやすい形で提示している.
 本書が日本におけるこの領域のメルクマールとなり,多くの歯科医師にとって福音となってほしい.そして,日本中の歯科医師に,一人でも多くの患者に正しい方法で処置を提供していただきたいと願う.
 2025年6月
 執筆者を代表して
 歯内療法専門医 石井 宏

目次

 序
Chapter 1 Concept
 1 歯内療法と歯冠修復処置 ―そのインターフェースの重要性
 2 EndoとProstho ―細菌漏洩の考え方
Chapter 2 エンド処置歯の支台築造
 1 エンド治療後の支台築造 ―直接法・間接法の考え方
 2 残存歯質の評価
 3 ポストおよびコアの考え方
 4 メタルコア/ファイバーポストアンドコアの適応
Chapter 3 エンド処置歯の歯冠修復
 1 エンド処置歯の歯冠修復の考え方 ―基礎的視点
 2 エンド処置歯の歯冠修復について ―エンドの観点から
 3 エンド処置歯の歯冠修復について ―補綴の観点から
Chapter 4 EndoとProstho―ケースから紐解く
 1 残存歯質は十分と判断した前歯部のケース ―ポストを設置せず,充填のみにて修復を行ったケース
 2 残存歯質は十分と判断した臼歯部のケース ―ポストを設置しないでよいと判断したケース
 3 残存歯質が十分でない臼歯部のケース ―ポストを設置するべきと判断したケース
 4 隔壁を作製せず,再根管治療を1回で完了し支台築造まで行った前歯部のケース
 5 隔壁を作製して(仮歯を隔壁で維持して)支台歯形成した前歯部のケース ―補綴診断の重要性
 6 残存歯質がほとんどなく矯正的挺出と歯冠長延長術を行ったケース
 7 間接法(鋳造メタルポストアンドコア)にて支台築造を行ったケース
 8 エンド治療後の最終補綴時期への視点 ―外科的歯内療法を行った症例

 索引
 執筆者一覧

書評

本書の書評をご覧いただけます!

書評:坂東 信 先生 (『歯界展望』2025年12月号掲載 PDFファイル)

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

石井 宏【ISHII Hiroshi】
石井歯科医院 院長
1993年 神奈川歯科大学卒業
1996年 東京都板橋区にて一般歯科医院開設
2004年 ペンシルバニア大学大学院歯内療法学科留学
2006年 ペンシルバニア大学大学院歯内療法学科修了
2007年 石井歯科医院(東京都港区)開設(2018年 東京都中央区に移転)
ペンシルバニア大学歯学部歯内療法学科 非常勤講師
Penn Endo Study Club in Japan(PESCJ)主宰
石井歯内療法研修会主宰
日本歯内療法学会専門医
米国歯内療法学会スペシャリストメンバー

錦織 淳【NISHIGORI Atsushi】
錦織歯科医院 院長
1999年 東京歯科大学卒業
同 年 藤本歯科医院勤務
2005年 ドイデンタルクリニック勤務
2009年 インディアナ大学補綴科大学院留学
2013年 インディアナ大学補綴科大学院修了,修士号取得
同 年 有楽町デンタルオフィス勤務
2015年 錦織歯科医院(東京都目黒区)開設
米国補綴専門医
GPC(Global Prosthodontic Club)主宰

牛島正雄【USHIJIMA Masao】
Ushijima Dental Clinic院長
2005年 北海道医療大学歯学部卒業
2013年 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科修了(歯学博士)
2014年 牛島歯科医院(福岡県北九州市)勤務
2015年 ペンシルバニア大学 Microscopic Training Course in Surgical Endodontics修了
2021年 Ushijima Dental Clinic(福岡県北九州市)開設
日本歯内療法学会,日本補綴歯科学会,米国歯内療法学会所属
Penn Endo Study Club in Japan( PESCJ)歯内療法認定医

牛島 寛【USHIJIMA Kan】
牛島歯科医院 エンドオフィス 院長
2004年 岩手医科大学歯学部卒業
2012年 九州大学大学院歯学研究院修了(歯学博士)
2016年 ペンシルバニア大学 Microscopic Training Course in Surgical Endodontics修了
2020年 牛島歯科医院 エンドオフィス(福岡県福岡市)開設
日本歯内療法学会,米国歯内療法学会所属
Penn Endo Study Club in Japan( PESCJ)歯内療法専門医

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石井宏・錦織淳・牛島正雄・牛島寛 著