日当直 これだけは知っておきたい
緊急検査マニュアル
37巻13号 2009年12月20日 p.1585-1591
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緊急脳波検査は脳波室で実施される場合とベッドサイドで行われる場合とがある.
ベッドサイドでの脳波検査は,アーチファクト(周囲の電源部や,医療機器などの電源部からの静電誘導や電磁誘導)との戦いである.それは,人の動きやカーテンの揺れでも起こりうる.その影響を少なくするために,脳波計は図 1 のような場所に設置するとよい.また,人工透析器が稼動中は検査不能のため,透析を一時中断してもらい,透析器を止めてから脳波検査を行う. 2002 年に,日本臨床神経生理学会(旧日本脳波・筋電図学会)から「改定臨床脳波検査基準(2002)」が発表された1).その第 3 部に,ベッドサイド検査の基準について以下のように記載されている. B−1(脳波計) 脳波記録の素子数は少なくとも 8 素子以上で,これに加えて 1〜2 素子以上を用いて他の現象を同時記録できるような脳波計を用いることが望ましい. C−1(電極配置) 標準の 10〜20 電極法による21 個の電極をすべて装着することが望ましいが,記録の開始を急ぐ場合,あるいは,局在診断の精度をさほど必要としない場合には,状況に応じて「電極数を減じた電極配置」により記録を開始することも許される. D−2(記録中の操作と記載) 記録中に必要に応じて,開眼,呼名,痛み刺激などの刺激を加えて,その反応を観察し,そのつど記録紙上に記載する.……(雑誌本文は続きます) |
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37巻13号 2009年12月20日
月刊(B5判,270頁) 発行時参考価格 4,200円 注文コード:296050 雑誌コード:08608-12 |
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