日当直 これだけは知っておきたい
緊急検査マニュアル
37巻13号 2009年12月20日 p.1357-1358
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末梢血液一般検査 | ![]() |
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検体検査管理加算を算定する医療機関では,末梢血液一般検査(白血球数,赤血球数,ヘモグロビン,ヘマトクリット,血小板数)が常時実施可能なことが必要条件の一つであり(2009 年現在),本検査はもっとも基本的な緊急検査項目といえよう.たとえば,発熱を伴う急性感染症などでは炎症マーカーとして白血球数がしばしば検査されるが,10 万/μl 以上の白血球著増(hyperleukocytosis)を認めた場合は造血器腫瘍の可能性が高く(百日咳は例外的),適切な治療を早急に開始するためには日当直でも塗抹鏡検が必要である.一方,発熱患者で明らかな白血球減少を認めた場合には,再生不良性貧血や無顆粒球症などによる易感染状態の可能性も考えられる.この場合,顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)製剤を早急に投与すべきかどうかの判断は好中球数に基づいて行われるため,白血球自動分類(5 分類が不可能ならば3 分類でも可)の実施が望まれる.……(雑誌本文は続きます)
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37巻13号 2009年12月20日
月刊(B5判,270頁) 発行時参考価格 4,200円 注文コード:296050 雑誌コード:08608-12 |
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