日当直 これだけは知っておきたい
緊急検査マニュアル
37巻13号 2009年12月20日 p.1346-1351
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9)意識障害(昏睡) | ![]() |
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意識障害(昏睡)の患者に遭遇した場合,速やかにその病態を把握し治療方針を決定しなければならない.医療現場では,意識障害の患者に対しては,救命・救急処置,問診,理学的・神経学的検査,脳の不可逆性変化に対する処置を同時に至急行う.その際に意識障害の原因を探ることは大切であるが,意識障害の程度が著明な場合には生命維持を優先する.しかし,迅速検査にて可能なかぎり早く原因疾患を診断し,その治療を行えるようにする.
意識障害では,生命予後にかかわる重篤な疾患であるか回復可能であるかの即座な判断が求められる.その際の一般理学的検査は, @ vital sign(呼吸,脈拍,血圧,体温), A 外傷性変化, B 急性または慢性全身性疾患の徴候, C 薬物中毒の徴候, D 項部硬直の有無などであり,ルーチン緊急検査は, @ 一般血液検査(血算,電解質,血糖,BUN,Cr,AST,ALT,アンモニア,CK), A 動脈血ガス分析, B 心電図, C 胸部 X 線, D 頭部CT または MRI の 5 つを行う.……(雑誌本文は続きます) |
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37巻13号 2009年12月20日
月刊(B5判,270頁) 発行時参考価格 4,200円 注文コード:296050 雑誌コード:08608-12 |
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