感染症迅速検査アップデート
36巻13号 2008年12月20日 p.1455-
![]() |
![]() |
はじめに | ![]() |
![]() |
深在性真菌症の確定診断は,細菌感染症と同様,原因真菌の培養・同定,あるいは病理組織検査が基本である.しかし,深在性真菌症の多くは免疫力が低下した宿主に発症する日和見感染症であるため,培養や病理検査のための十分な検体採取ができないことが少なくない.また,真菌の培養や同定には,診断までに時間を要すること,ある程度専門的な技術や知識が必要であることなどから,ベッドサイドで非侵襲的に行われる迅速診断法が求められてきた.その結果,より簡便で,かつ特異度と感度の高い検査法が開発されてきたが,その臨床的意義や信頼性に関する知識は,細菌検査に比べると,広く知られているわけではない.
本稿では,深在性真菌症の診断法,とくに血清診断法を中心に,各検査法の意義や有用性を解説するとともに,培養・同定など従来の検査法の意義や使い分けについても述べる.……(雑誌本文は続きます) |
![]() |
36巻13号 2008年12月20日
月刊(B5判,222頁) 発行時参考価格 4,200円 注文コード:296040 雑誌コード:08608-12 |
![]() |
|
![]() |