感染症迅速検査アップデート
36巻13号 2008年12月20日 p.1433-
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B 型肝炎に関する検査法 | ![]() |
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1)HBs 抗原
HBs 抗原は B 型肝炎ウイルス(HBV)のエンベロープに存在する外被蛋白であり,陽性であれば体内に HBV が存在する状態,すなわち HBV 感染状態を意味する.B 型急性肝炎発症後 3〜6 カ月以上陽性が持続する場合には,慢性化を考える必要がある.ただし,HBs 抗原の主要抗原決定基である a−loop に遺伝子変異が生じると,HBV 感染状態であっても HBs 抗原が陰性となることがあるので注意が必要である. HBs 抗原の測定法には,おもにスクリーニングとして使用される RPHA(逆受身赤血球凝集)法,PA(粒子凝集)法,精密検査目的の EIA(酵素免疫測定)法,CLEIA(化学発光酵素免疫測定)法,RIA(ラジオイムノアッセイ)法,CLIA(化学発光免疫測定)法がある.PA 法の最小検出感度が8 IU/ml なのに対し,CLEIA 法では 0.125 IU/ml まで検出できる.……(雑誌本文は続きます) |
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36巻13号 2008年12月20日
月刊(B5判,222頁) 発行時参考価格 4,200円 注文コード:296040 雑誌コード:08608-12 |
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