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感染症迅速検査アップデート
36巻13号 2008年12月20日 p.1385-
臨時増刊(43巻) 感染症迅速検査アップデート 1)抗菌薬関連下痢症 
抗菌薬関連下痢症と Clostridium difficile 関連腸炎
 抗菌薬使用に関連して発生する抗菌薬関連下痢症(antibiotic associated diarrhea,AAD)は,臨床現場でよく遭遇する疾患である.抗菌薬関連下痢症の原因の一つとして,Clostridium difficile(CD)により発症する CD 関連腸炎がある.しかし,かならずしも AAD の症例は CD 関連腸炎のみではなく,AAD のうち CD 関連腸炎が占める割合は15〜25%程度であるといわれている.実際にはAAD の多くの症例は「下痢症」であり,「腸炎」ではないことが多い.この下痢症では,抗菌薬使用に伴い腸管内の正常細菌叢が乱れた結果,細菌による炭水化物の分解が阻害され腸内の浸透圧が上昇するために起こる浸透圧性下痢症がもっとも多く,この場合には腸炎は存在しない.また,症状が重度になるにつれて,AAD の症例のうち CD関連腸炎の頻度は増加する.
 抗菌薬使用に関連して腸炎が存在する場合に,原因微生物となりうるものはおもに C. difficile であり,その他の微生物として MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌),Klebsiella oxytocaCandidaなどが報告されているが,K. oxytoca を除いてこれらが「腸炎」を起こしていることはほとんどないため,実際にはこれらの微生物は colonization であり病原性を示していないと考えられる.CD 関連腸炎は,軽度の炎症に留まるものから,腸管内に偽膜を形成し腸炎を起こす偽膜性腸炎までさまざまであり,CD 関連腸炎と偽膜性腸炎は同義語ではない.また,偽膜を形成しうる原因微生物はC. difficile 以外にもあるが,抗菌薬使用に関連したと判断される偽膜性腸炎のほとんどは C. difficileが原因であるといわれている.
 CD 関連腸炎はときに重症化し,とくに高齢者や基礎疾患のある患者を死に至らしめる可能性がある疾患である.正確な診断が CD 関連腸炎の管理にもっとも重要であることはいうまでもない.ここでは CD 関連腸炎の検査・診断方法について説明するが,実際の臨床現場では CD 関連腸炎のリスク因子,特徴的な臨床所見・経過などをふまえて診断され治療されるため,検査・診断方法に留まらず,CD 関連腸炎の病態や危険因子,臨床症状などにもふれることとする.……(雑誌本文は続きます)
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感染症迅速検査アップデート
36巻13号 2008年12月20日
月刊(B5判,222頁)
発行時参考価格 4,200円
注文コード:296040
雑誌コード:08608-12
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