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27巻7号 2018年6月号臨時増刊号
特集 摂食嚥下リハビリテーションにおける機能評価
巻頭言
 摂食嚥下障害は,誤嚥性肺炎,窒息,低栄養等生命にかかわる病態を引き起こし,ADLのみならず,「食べる楽しみ」というQOL も容易に低下させる障害である.医療介護の現場において摂食嚥下の有障害率は高く,一般病棟では約15%,回復期リハビリテーション病棟では20-30%,療養病床や介護施設ではさらに高率と報告されている.急速に高齢化が進む日本で,摂食嚥下リハビリテーション(以下リハ)のニーズは年々高まっている.
 多くの摂食嚥下障害者があらゆる場に存在する中で,どのような摂食嚥下リハの展開が求められるのだろうか.まずはスクリーニング,機能評価,評価に基づく目標設定とリハ治療,再評価と計画見直しが,偏りなく,効率よく提供されるシステムは必須である.中でも,リハ治療の根拠となる機能評価を適切に実施し正しく解釈することが,治療効果をあげるために重要なのは言うまでもない.摂食嚥下リハへの社会的ニーズに応えるには,摂食嚥下機能 検査がもっと普及して欲しいが,初心者には「所見の解釈」がバリアの1 つになっていることが想像できる.
 本臨時増刊号では,摂食嚥下リハにおける機器を用いた各種の機能検査法にスポットを当てた.巻頭座談会は,急性期病院での機能評価の実践と課題をテーマに企画した.本編前半では,臨床で普及率の高い嚥下造影検査(VF),嚥下内視鏡検査(VE)をはじめとする7つの検査法の特徴や手技,リスク管理について,エキスパートの先生方に解説していただいた.どの検査法にも限界があることを踏まえてそれぞれのピットフォールについて示し,「所見の解釈」を基礎から学べる内容になっている.
 後半では,主要な7 疾患について疾患特性を踏まえ,検査のタイミングや目標設定等,実臨床に即した機能評価の進め方について解説していただいた.最近の話題を通読すると,診療報酬改定から嚥下動態,疾患別の最新知見まで幅広く紹介され,知識のアップデートに最適である.さらに,摂食嚥下関連の3つのトピックス(VF・VEのヒヤリ・ハット,サルコペニア,オーラルフレイル)をコラムとして執筆いただいた.全体を通して理解の助けになるわかりやすい図表が多く,難しいと思われていた事柄も,身近に感じられるのではないだろうか.
 これから摂食嚥下機能検査に着手する方にも,既に実践されている方にも,大変読み応えのある号となった.まずは皆様の臨床現場で実施されている検査法から,ぜひ読んでいただきたい.機能検査を今まで以上に活かし,摂食嚥下リハの普及とレベルアップにつながることを期待している.(編者:小口和代)
目 次
巻頭座談会 摂食嚥下リハビリテーションにおける検査法の実践  稲本陽子,永田智子,長谷川千恵子小口和代
<I章 検査法編>
嚥下造影検査  柴田斉子
嚥下内視鏡検査  大前由紀雄
嚥下CT  稲本陽子
超音波検査  眞部紀明,中藤流以・他
舌圧検査  井上誠
マノメトリー検査  國枝顕二郎藤島一郎
頸部聴診法  橋浩二
<II章 疾患編>
脳卒中の摂食嚥下機能評価  小田智聡,平岡崇・他
神経筋疾患の摂食嚥下機能評価  巨島文子
認知症の摂食嚥下機能評価  海老原覚,佐々木まどか・他
精神疾患の摂食嚥下機能評価  山本敏之
誤嚥性肺炎の摂食嚥下機能評価  寺本信嗣
頭頸部がんの摂食嚥下機能評価  津田豪太
脳性麻痺の摂食嚥下機能評価  `島弘之
コラム 
摂食嚥下機能検査の安全管理―VF/VE中のヒヤリ・ハット  太田喜久夫
サルコペニアと栄養評価  若林秀隆
オーラルフレイル  渡邊裕
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摂食嚥下リハビリテーションにおける機能評価
27巻7号 2018年6月25日
月刊(B5判,126頁)
定価 3,024円(本体 2,800円+税8%)
注文コード:786010
雑誌コード:03298-06
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