内容紹介
小児歯科学のすべてをこの一冊に凝縮.全国の第一線で活躍する専門家が書き下ろしたした待望のテキスト.新時代に即応し,EBMに立脚した小児歯科医療の実現を意図して編集.小児歯科の認定医,専門医,卒後研修のテキストとして好適な書.
目次
1 成長・発達・発育の一般概念/諏訪三,鈴木康生…… 1
2 顔面頭蓋の発生と成長/江藤一洋,野中和明…… 23
3 歯列と咬合の発育/中田稔…… 43
4 顎口腔系機能の発達/船越正也…… 64
5 歯の発育/高木裕三…… 75
6 乳歯および幼若永久歯の特徴/長坂信夫,小口春久,祖父江鎭雄,大野紘八郎,今村基尊…… 96
7 小児期および青春期における行動と言語の発達/上田礼子…… 121
第2章 小児期および思春期における口腔の異常
1 軟組織および顎骨の異常/石川武憲,下里常弘・安井良一…… 147
2 全身性疾患の口腔内症状/野田忠…… 166
3 免疫性疾患および呼吸器性疾患の口腔内症状/藤林孝司…… 180
4 感染症の口腔内症状/作田正義…… 188
第3章 齲蝕
1 齲蝕の病理学/石田武…… 195
2 齲蝕の診査と診断/長坂信夫・三浦一生…… 210
3 小児期の齲蝕の病態/真秀昭…… 215
4 齲蝕発生におけるデンタルプラークの役割/大嶋隆…… 232
5 食事と齲蝕/内村登,大嶋隆…… 241
6 齲蝕に関する研究の成果/北村京一,中田稔…… 260
7 齲蝕活動性の評価/下野勉・松村誠士…… 276
第4章 歯周疾患
1 歯周疾患の病理学/亀山洋一郎…… 287
2 小児期の歯周疾患の病態/甘利英一…… 297
3 小児におけるオーラルハイジーンと歯周疾患との関係/石川烈・小田茂…… 308
4 デンタルプラーク構成細菌と歯周疾患の関連性/石川烈・小田茂…… 317
5 小児の歯周疾患に影響を与える局所的因子/森崎市治郎…… 322
6 小児の歯周疾患に影響を与える全身的因子/森崎市治郎……330
7 小児の歯周組織に影響を与えるその他の因子/森崎市治郎…… 336
第5章 小児期における予防的処置
1 小児期における口腔疾患の様相/祖父江鎭雄…… 339
2 予防の動機づけと教育/西野瑞穂…… 344
3 小児口腔疾患の予防と相談/祖父江鎭雄…… 350
4 栄養と歯の健康/広瀬誠,泉谷明…… 354
5 プラークコントロール/西野瑞穂…… 369
6 フッ素と齲蝕予防/祖父江鎭雄…… 385
7 予防塞法/中田稔…… 402
8 齲蝕免疫/浜田茂幸…… 412
9 集団を対象とした齲蝕予防の実際/下野勉・松村誠士…… 418
10 歯周疾患の予防/下野勉・松村誠士…… 422
第6章 小児患者への対応
1 歯科診療における小児の行動/中田稔…… 425
2 小児患者への対応法/中田稔…… 431
3 薬物応用による対応法/鈴木長明…… 437
4 全身疾患児の歯科的対応法/野田忠…… 449
5 救急処置時の対応/鈴木長明…… 456
第7章 障害児への対応
1 障害児の歯科的管理/酒井信明,森崎市治郎,猪狩和子…… 461
2 障害児患者の歯科治療/酒井信明,森崎市治郎…… 472
第8章 小児歯科治療
1 小児歯科治療に必要な情報の収集と分析/長坂信夫・天野秀昭…… 479
2 乳歯および幼若永久歯の歯冠修復/矢尾和彦…… 484
3 歯内療法/長坂信夫…… 499
4 乳歯および幼若永久歯の外傷/石川雅章 …… 514
5 小児歯科の外科的処置/西嶋克巳・西嶋寛…… 534
6 薬物による療法/西嶋克巳・田村博宣…… 547
第9章 咬合誘導
1 咬合誘導の概念/中田稔・山要一…… 557
2 咬合発育期の異常と病因/中田稔・山要一…… 560
3 咬合誘導のための診査/中田稔・山要一,小椋正…… 568
4 咬合誘導の診療計画/中田稔・山要一…… 591
5 受動的(静的)咬合誘導法/坂井正彦…… 596
6 能動的(動的)咬合誘導法/桑原未代子…… 609
7 歯の移動/中村進治…… 624
8 顔面頭蓋の異常に対する咬合誘導/佐々竜二…… 628
索引……635
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
祖父江鎭雄
1939年 愛知県に生まれる
1964年 大阪大学卒業
1972年 大阪大学歯学部講師
1977年 大阪大学歯学部教授
2000年 大阪大学大学院歯学研究科教授,現在に至る
長坂信夫
1936年 奈良県に生まれる
1962年 大阪歯科大学卒業
1974年 愛知学院大学助教授
1977年 岐阜歯科大学(現,朝日大学)教授
1979年 広島大学教授
2000年 広島大学名誉教授
2001年 朝日大学学長
中田 稔
1940年 島根県に生まれる
1964年 東京医科歯科大学卒業
1968年 東京医科歯科大学大学院修了
1977年 東京医科歯科大学助教授
1979年 九州大学教授
2000年 九州大学大学院歯学研究院教授,現在に至る