ますます緊密となるリハビリテーション医学と精神医学の連繋を多面的にわかりやすく解説した画期的な一冊!
内容紹介
●神経心理学的障害(『意味に関わる機能』の障害)という広義での高次脳機能障害が,近年ますますリハビリテーションの対象となってきている.
●高次脳機能障害は脳損傷の局在にある程度の個人差があるため,診断や評価に状況を考慮することが必要であり,そのため心理学的アプローチ(精神医学的アプローチ)が重要である.またリハビリテーションの方法自体にもこのアプローチが重要となっている.
●さらには長期的にリハビリテーションを受ける患者にとって,精神医療の果たす役割(相談・支援・援助)は大きい.
●こうした近年の動向をふまえて編集された本書は,まさにリハビリテーション医学と精神医学の連繋を多面的にとらえ,わかりやすく解説した意欲的な成書といえるだろう.
目次
2 臨床場面における心理的問題―精神療法的観点から―(白波瀬丈一郎)
3 精神障害の概要(前田貴記・森山 泰・額田えりの・田渕 肇)
4 一般身体疾患のリハビリテーションにおける精神医学的問題(雨宮真理子・本田哲三)
5 高次脳機能障害のリハビリテーション―認知障害のリハビリテーション―(加藤元一郎・鹿島晴雄)
6 機能性精神障害のリハビリテーション(水野雅文・小林啓之・武士清昭・根本隆洋・稲井友理子・山澤涼子・辻野尚久・森田桂子・舳松克代・羽田舞子)
7 失語症の社会復帰(立石雅子)